協会ニュース 『陶説』平成31年 / 令和元年3月号より

▼2018年度の日本協会賞・金賞決定

1月26日(土)に日本陶磁協会賞及び金賞の選考委員会が開催され、2018年度の日本協会賞は内田鋼一氏に、金賞は小川待子氏に決定しました。詳細は次号にてご報告します。

▼「2019年度日本陶磁協会茶会」のご案内

本年も5月16日(木)に東京美術倶楽部にて「2019年度 日本陶磁協会茶会」を催すこととなりました。今回は重文展示室において日本陶磁協会賞受賞作家展の第60回記念として、「近現代巨匠の茶碗展」を開催いたします。それに関連しまして、武者小路千家の千宗屋様に「近現代巨匠の茶碗」と題してご講演をお願いいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。

 日時
5月16日(木)午前9時~午後3時(受付:午前9時~午後2時)
 会場
東京美術倶楽部・茶室(東京都港区新橋6-19-15)
 茶席
濃茶席 席主 神通青山居
薄茶席 席主 日本陶磁協会理事
点心席 東京・吉兆
 会費
会員 15,000円
一般 25,000円
 定員
400名(要申込、先着順)
 講演
講師:千宗屋氏(武者小路千家)
時間:午後1時より
定員:300名(講演会も要申込、先着順)
 展観
「近現代巨匠の茶碗展」

■申込方法
会員番号・名前・住所・電話番号・同伴者人数をご記入の上、葉書にてお申込みください。折り返し振込用紙と入席券、講演会をお申込みの方には聴講券もあわせて送付致します。

▼備前焼作家の金重有邦氏、島村光氏、隠﨑󠄁隆󠄂一氏が岡山県の重要無形文化財に認定されました。三氏は、備前焼の技術伝承や発展に貢献し、山陽新聞賞などを受賞しており、現在6人が保持している県重要無形文化財の「備前焼製作技術」部門に追加認定されます。

▼「第25回日本陶芸展」(毎日新聞社主催)の入賞・入選作品
  135点決定(応募数509点)

 本展は第1部(伝統)、第2部(自由造形)、第3部(生活の器)の公募3部門と、現代陶芸界の巨匠や、気鋭の中堅・若手作家らに制作を依頼する招待部門とで構成され、隔年で開催されます。今展受賞は以下のとおりです。

大賞・桂宮賜杯=「shi-tou『シサ』」五味謙二(茨城)
準大賞・日本陶芸展賞=「彩釉鉢」田島正仁(石川)
優秀作品賞・文部科学大臣賞=「鱗」アイザワリエ(茨城)
優秀作品賞・毎日新聞社賞=「志野花器」鈴木健(岐阜)、「透磁浅角鉢」田中陽子(岐阜)
特別賞・茨城県陶芸美術館賞=「minamo 水澄む朝 宵さりの水」高橋朋子(千葉)
特別賞・U35 レオパレス賞= 「颪(廻)」木野智史(京都)
共栄電気炉製作所賞=ヨバナ・チャボロビッチ「pupa」
奨励賞=伊藤栄傑「無名異線紋鉢」、佐藤典克「縒盌」、竹内君則「背骨は見えたか」、豊福博「自然練込花器」、古井晶子「織火」(敬称略)

〔巡回先〕(4会場巡回)
東京・大丸東京店(3月28日〜4月2日)、大阪・大丸心斎橋店(4月10日〜15日)、茨城・茨城県陶芸美術館(4月下旬〜7月上旬)、九州・西日本総合展示場(9月19日〜23日) ギャラリートークについては79,84頁をご覧ください。

〔プレゼントチケット〕
「第25回日本陶芸展」のチケットを20名様にプレゼントいたします。ご希望の方は電話(☎03-3292-7124)にてお申込みください(応募多数の場合は抽選)

▼「森克徳展~しなやかな陶志~」

高浜市やきものの里かわら美術館(☎0566-52-3366)にて3月24日(日)まで開催

三州瓦の産地である高浜で昭和30年に、陶器製造業の次男として生まれた森克徳の作は、時代を経る毎に、挑戦的な造形から自然に溶け込むような緩やかな造形へと変化しています。また、いぶし瓦の焼成技法から作り出す〝いぶし銀〟を際立たせた幾何学的な構成、熔解する釉薬の特性を活かした緩やかな造形、三河土の温かみを引き立たせる彩色など、それぞれの素材の特徴を組み合わせることで、独自の世界観を表現しています。本展は制作年代を追って展示することで、作風の変遷を辿っています。(本誌80頁も参照)

▼「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」展

国立新美術館(☎03-5777-8600)にて4月1日(月)まで開催

本展は、独創的な創造活動により、破綻しかけた社会の構造にまで切り込もうとするイケムラの芸術をたどりなおし、多面的に追体験できるように、16のインスタレーションの集合として構成されています。また、3月3日まで「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果」も開催しています(前号86〜87頁参照)

▼「アートフェア東京2019」

3月8日(金)〜10日(日)に東京国際フォーラム・ホールE、ロビーギャラリー(東京都千代田区丸の内3-5-1)にて開催

〔開催時間〕

8日 11時〜20時
9日 11時〜20時
10日 11時〜17時

古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広い作品のアートが展示されるフェアとして、2005年から開催している、日本最大級の国際的なアートフェアです。 詳細はHP(http://artfairtokyo.com)、または電話(☎03-5797-7912)にてお問合わせください。 一部の出展内容をご紹介します。(店名につづくカッコ内の数字はブース番号、五十音順)

井上オリエンタルアート(G27)
「特集-陶工川瀬竹志と初代・二代川瀬竹春の残したもの」をテーマに、中国古陶磁に魅せられた川瀬竹春・川瀬竹志の作品と、その源泉である東洋古陶磁を中心に展示即売します。
ギャラリーこちゅうきょ(G101)
「聖猫-Holy Cat」三宅一樹 木彫刻展」を開催します。木彫作家・三宅一樹が、猫の持つ神聖に迫る新シリーズを展示します。ひきつづき、3月18日(月)〜30日(土)(21日〈祝〉開廊、24日〈日〉休廊)に壺中居(東京都中央区日本橋3-8-5 ☎03-3271-1835)にて同展を開催します。「聖猫-Holy Cat」に加えて神像シリーズの新作も展示します。
しぶや黒田陶苑(G79)
「Earthenware YAKISHIME」展を開催。 古代から時代や土地を超えて人々に愛されてきた「土器」や「やきしめ」。今展では縄文朱塗壺からキプロス彩色土器などの国内外の古陶、更には加守田章二、森陶岳など近現代の作品まで、土器・やきしめの世界を幅広く紹介します。出品10点程。ひきつづき、しぶや黒田陶苑(東京都渋谷区渋谷1-16-14  メトロプラザ1階 ☎03-3499-3225)にて3月15日〜26日(21日休廊)に展示します。約20点出品予定。
大聖寺屋(G23)
「Provenance」展を開催。「法花韃靼人文壺」(明・Buckleyコレクション)、「青白磁蝙蝠文碗」(宋・Carl Kempeコレクション)、「呉須赤絵龍鳳文大皿」(明・加賀前田家伝来)、「青磁浮牡丹文香炉」(元・関戸松下軒伝来)など、古い来歴のある作品を中心に出品します。
中長小西(G124)
小川待子の新作を含む作品数点のほか、山口長男・深見陶治・八木一夫・中川幸夫・留守玲の作品を出品します。
前坂晴天堂(G75)
「〜百花繚乱〜古伊万里の世界」を開催します。日本磁器を代表する鍋島・古九谷・柿右衛門・古伊万里などの、肥前有田磁器の精華を一堂に取揃えて展示販売します。
繭山龍泉堂(G77)
「PREVIEW 魏晋南北朝の美術」を開催します。本年10月に、京橋・繭山龍泉堂店舗にて催される予定の「魏晋南北朝の美術」展のプレビュー。陶磁器、金石類を中心とした展示で、220年の後漢の滅亡以降、およそ400年にわたる分裂の時代を、遺された作品より考察します。「青磁蓮唐草文五耳壺」(北斉〜隋 写真)、「青磁神亭壺」(呉〜西晋 写真・裏表紙)、「鍍金飛天」(北魏〜東魏 写真)他、数点精品を展示します
水戸忠交易(G76)
「増田敏也 懐かしい未来」展を開催。デジタルなイメージをやきもので表現した立体作品を制作する増田敏也の作品を展示します。
利菴アーツコレクション(G73)
「利菴アーツコレクション2019」を開催。中国の青銅器など、日本・中国・朝鮮の古美術を出品します。
渡邊三方堂(G84)
見所のある中国美術を展示します。

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公益社団法人 日本陶磁協会

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