協会ニュース 『陶説』平成31年 / 令和元年1月号より

▼「第60回記念 日本陶磁協会賞受賞作家展」

約50名の歴代受賞作家による優品と、「季節を彩る器」をテーマとした作品を合わせて約150余点の展観となります。

また、歴代受賞作家の作品とともに、関西で開催された「第3回日本陶磁協会奨励賞 関西展 京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫」の受賞作家、木野智史氏・小坂大毅氏・迫能弘氏・中村譲司氏・福本双紅氏の受賞作品および新作を特別展示いたします。

 会期
2019年1月25日(金)〜2月11日(月)
 会場
和光ホール
(東京都中央区銀座4―5―11和光本館6階 ☎03―3562―2111)
 ギャラリー・トーク
●伊藤秀人氏・金重有邦氏
日時 1月27日(日)午後2時~
●木野智史氏・小坂大毅氏・迫能弘氏・中村譲司氏・福本双紅氏
日時 2月2日(土)午後2時~

▼「第6回陶美展」受賞作品決定

展観は日本橋髙島屋6階・美術画廊にて1月16日(水)~22日(火)に開催

大賞・日本陶芸美術協会賞=森田文雄「流文壺」
茨城交通賞=西本直文「玄生「翼」」
インテリアアクア賞=酒井博司「藍色志野壺」
十四代柿右衛門記念賞=飯沼耕市「銀泡彩線文鉢」
髙島屋賞=北濱芳惠「山雨」
シンリュウ賞=朝倉由紀子「線文花器」
共栄電気炉製作所賞=ヨバナ・チャボロビッチ「pupa」
奨励賞=伊藤栄傑「無名異線紋鉢」、佐藤典克「縒盌」、竹内君則「背骨は見えたか」、豊福博「自然練込花器」、古井晶子「織火」(敬称略)

なお、審査員は内田篤呉・外舘和子・中島晴美・伊藤赤水・岡田裕・中田一於・保立剛の7氏。

▼「平成30年度 日本民藝館展−新作工藝公募展−」受賞決定

日本民藝館賞に「ホームスパンストール」岡田和恵(千葉県)、ほか陶芸関係では、奨励賞に「灰釉皿」 佐藤大寿(福島県)、「イッチン唐草文皿」津田堅司(沖縄県)の2作が入賞しました。(敬称略)

▼「第12回李秉昌博士記念公開講座 高麗と汝窯の新発見」開催

日時 1月12日(土)12時30分(受付開始)~16時40分
会場 大阪弁護士会館 2階会議室(大阪市北区西天満1-12-5)
定員 150名(当日先着順)

高麗青磁は10世紀半ばに中国・越窯青磁の技術をもとに生まれたといわれ、その後も中国陶磁から影響を受け続けてきました。韓国の南西部に位置する康津と扶安は、高麗青磁の中心的な生産地として知られている。一方、中国の汝窯窯址では近年の発掘調査で全体像が明らかになりつつあります。今回は両窯址をめぐる新発見の成果を、韓国・中国の第一線の研究者が紹介されます。なお、本講座は、在日韓国人・故李秉昌博士の韓国陶磁研究基金により開催されます。

「汝窯の新発見とその影響」孫新民氏(河南省文物考古研究院研究員)
「扶安郡柳川里3区域(12号青磁窯址一帯)発掘調査の成果と意義」韓貞華氏(扶安青瓷博物館学芸士)
「汝窯青磁と高麗青磁 −「大概相類」の背景」小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館学芸課長代理

▼「第58回日本クラフト展−クラフトNEXT−」

経済産業大臣賞・日本クラフト大賞が柳建太郎氏(千葉)の「Wind Pleasure Land」(耐熱ガラス)に決定。ほか陶芸関係は以下のとおりです。

優秀賞=布下翔碁(東京)「地層の記憶」
招待審査員賞(唐澤昌宏賞)=中里浩子(神奈川)「はなのうつわ」
奨励賞=奥川真以子(佐賀)「Maron Fleur」(敬称略)

展観は1月6日(日)~14日(祝)に東京ミッドタウン・デザインハブ(東京ミッドタウン・タワー5階)にて。会期中は6日午後2時からの「受賞者インタビュー」など、多数のイベントが催されます。問合先=日本クラフトデザイン協会(☎03-6455-5533)

▼「京都精華大学50周年記念展石黒宗麿と八瀬陶窯−50年目の窯出し−」

京都精華大学ギャラリーフロール(☎075-702-5263)にて1月12日(土)まで開催

昨年4月より京都精華大学研究チームが取り組んできた陶芸家・石黒宗麿に関する調査・研究の成果として、石黒の工房兼住居跡「八瀬陶窯」(京都市左京区)の登窯(二の間)から発見された本人作と思われる「木葉天目茶碗」、残された陶片などの貴重な資料が展示されます。※本誌93頁も参照。

▼「開館25周年記念 A la Table(ア・ラ・ターブル)-益子と笠間のうつわの饗宴-」展

2月24日(日)まで益子陶芸美術館(☎0285-72-7555)にて開催

益子と笠間を活動の拠点とする56名の作家と、全国の産地で活躍する7名の作家、計63名の作品により現代生活を彩る多種多様なテーブルウェアの世界が展観されます。

▼「冬の樂翠亭美術館−うつろいゆく景−」展

樂翠亭美術館(☎076-439-2200)にて3月5日(火)まで開催

日本家屋の本館では、人間国宝の松井康成や藤本能道、また伊藤慶二、板橋廣美の作品に書家・篠田桃紅や日本画家・下田義寛の作品が展覧されます。また、九谷焼の中田博士の「真珠光彩」による作品も紹介されます。展示室・蔵では、多治見市陶磁器意匠研究所で師弟関係にあった伊藤慶二と板橋廣美の作品が展示されます。

▼ 「とうしんコレクションⅠ-所蔵品でみる美濃陶芸の世界」

とうしん美濃陶芸美術館(☎0572-22-1155)1月16日(水)〜4月14日(日)開催

美濃の作家約25名の作品が展示。「美濃茶碗展」も同時開催。※本誌92頁も参照。

▼ 「中島宏追悼展」

三木美術館(☎079-284-8413)にて2月17日(日)まで開催

初期を中心に20余点の作品が展示。

▼ 「陶芸の技と心-武雄の現代の陶芸家たち17」

佐賀県立名護屋城博物館(☎0955-82-4905)にて1月14日(月)まで開催

武雄の酔陶会の作家の作品とともに故中島宏氏の作品および古武雄も展示。あわせて江戸時代の武雄の技法のうち鉄絵と象嵌について館蔵資料により紹介されます。

▼ 「黒田泰蔵 白磁」展

ヴァンジ彫刻庭園美術館(☎055-989-8787)にて1月12日(土)〜4月9日(火)開催

轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、円筒や梅瓶、花入、台皿などの数々の優品により展観されます。※本誌91頁も参照。

▼ 「ファースト・パトロネージュ・プログラム」

工芸の若いつくり手のスタートを買って使って応援する「ファースト・パトロネージュ・プログラム」が昨年12月16、17日にKITTE(東京・丸の内)で開催され、24人の出展者から多治見市陶磁器意匠研究所出身の三宅日加里さんが川村財団賞に選ばれました。

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