協会ニュース 『陶説』平成18年6月号より

▼2005年度日本陶磁協会賞受賞記念「市野雅彦・中島宏展」が、7月26日(水)から8月3日(木)まで銀座・和光ホールで開催される。今回、市野氏は、得意の〈線紋器〉の大作を中心に、造形的な花器や陶筥、器、そして人をモチーフにしたユニークなオブジェ作品〈火陶〉などを出品される。また、中島氏は昨年の秋から今春にかけて東京と福岡の2つの美術館で、いま「中島宏展 現代を生きる青磁」展が開催され話題となった後だけに、「中島青瓷」の真骨頂ともいうべき掻き落としや線彫りの大壷、深鉢を中心に、花器や皿などが出品される。これまでの粉青、天青、天藍、米色のほかに、青瓷釉彩の新作も発表される。会員の皆様のご来場を心よりお待ちしております。

▼会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。

[7月研究会]
「青磁の美―秘色の探求」
場所:出光美術館・レクチャールーム
日時:7月28日(金)午前10時半より
講師:同館学芸員・金沢陽氏(入館料のみ)

本展では作品ごとに微妙に異なる青磁袖の色合い、時代を反映した器形と合わせた青磁の美の変遷を、出光コレクションによってたどります。またとくに、中国文化への敬意を込めて蒐集され、わが国に伝世されている館外の指定品を特別出品していただき、鑑賞いたします。

[10月研究会]
「清朝官窯展」
場所:静嘉堂文庫美術館・レクチャールーム
日時:1O月24日(火)午前11時より
講師:同館学芸員・長谷川祥子氏(入館料のみ)

[11月研究会]
「鑑賞陶器の流れ」(仮)
場所:NHK青山荘(東京都港区南青山5-2-20)
日時:未定・9月号に掲載
講師:繭山龍泉堂・川島公之氏(参加費3,000円)

なお、7月は定員を30名までといたしますので、お申込みはお早目にお願いいたします。定員になり次第、締切らせていただきます。8月、9月は休会。10月、11月は定員100名。詳しくは9月号でお知らせいたします。お申込みは、電話もしくはFAXで、(日本陶磁協会事務局 電話03-3292-7124 FAX 03-3292-7125)までお願いいたします。

▼第22回鈍翁茶会が6月24日(土)、25日(日)午前九時から午後4時まで、清風荘・宝紅庵(山形市東原田2-16-7 電話023-622-3692)で開催される。今回の濃茶席は社団法人日本陶磁協会・梅澤記念館、薄茶席は社団法人日本陶磁協会本部、立札席は小川宗洋氏が持たれる。お茶券は前売7,000円、当日8,000円です。会員の皆様のご参会をお待ちします。お問い合せは、鈍翁茶会実行委員会事務局 電話023-622-3692まで。

▼平成18年仙台支部第1回大会が6月25日(日) 午前10時より午後4時まで仙台市博物館1階にて開催されます。今回の展観は「高麗茶碗」、講師は林屋晴三理事、講演は展観に合せて同じく「高麗茶碗」。お問い合せは、電話022-222-6710 金源堂まで。

▼古丹波名品展観「丹波の古陶」が6月6日(火)から11日(日)まで北青山のアートスペース・リビーナ(港区北青山3-5-25 表参道ビル4F 電話03-3401-0629)で開催される。10日(土)午後3時から「土門拳と古窯丹波」と題して、記念パネルディスカッションも行われる。パネラーは、写真家の藤森武氏、丹波古陶館館長の中西薫氏、日本陶磁協会主任研究員の森孝一。この展覧会を記念して、『丹波の古陶』展観記念写真集も発行される。1冊3,000円(税・送料込)お申込みは電話079-552-5718 丹波古陶館まで。

▼筑豊支部の夏期陶磁研修会が6月11日(日)、浪漫館(行橋市泉中央8丁目20-7 毛利歯科医院内 電話09302-22-0789)で開催される。今回の講師は金子賢治常任理事、演題は「現代の陶芸に問われる地域性」、講演は10時30分から1時間。13時40分から講師による作陶家の個人指導も行われる。作陶家は1万円、一般聴講は2千円(共に昼食代含む)。

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