協会ニュース 『陶説』令和2年2月号より

▼ 「第61回日本陶磁協会賞受賞作家展」

40余名の歴代受賞作家によるメイン作品と、「小さきもの やきものの美」をテーマとした作品を合わせて約150余点の展観となります。

会期
2月6日(木)〜16日(日)
会場
和光ホール
(東京都中央区銀座4─5─11 和光本館6階 ☎03─3562─2111)
ギャラリー・トーク
2月8日(土)午後2時から
講師
内田鋼一氏

▼ 「第4回日本陶磁協会奨励賞
中国・四国(岡山・広島・鳥取・島根・山口・香川・愛媛・高知・徳島)」

第4回奨励賞について左記のとおり公募いたします。

申込締切
2月25日(火)
作品搬入・提出
2月29日(土)〜3月2日(月)
入選・受賞発表
3月上旬
展覧会会期
4月7日(火)〜5月10日(日)
会場
岡山シティミュージアム
中国、四国に在住のやきもののつくり手の方々のご応募をお待ちしております(121頁もご覧ください)。

▼ 2月研究会
INAXライブミュージアム
「大『名品』展 タイル・テラコッタ・古便器・土管のコレクション」

前号で特集した本展について、左記のとおり研究会を開催いたします。

日時
2月22日(土)午後1時から
会場
INAXライブミュージアム
講師
後藤泰男氏(同館主任学芸員)
定員
30名
料金
入館料のみ(一般700円)
申込方法
日本陶磁協会(☎03─3292─7124)まで電話にてお申し込み下さい。

▼ 3月研究会
静嘉堂文庫美術館
「―『鉅鹿』発見100年―磁州窯と宋のやきもの」展

今号で特集した本展に合わせて研究会を左記のとおり開催いたします。

日時
3月5日(木)午後2時から
会場
静嘉堂文庫美術館
講師
山田正樹氏(同館学芸員)
定員
50名
料金
入館料のみ(一般1000円)
申込方法
2月研究会と同様。

▼ 「健在する日本の陶芸―不如意の先へ―」

益子陶芸美術館(☎0285─72─7555)にて3月29日(日)まで開催しています。
近藤高弘氏・竹下鹿丸氏・谷穹氏・福本双紅氏の陶芸を、大物作品と抹茶碗の組み合わせにより構成し、西洋の絵画や彫刻と対峙する日本の陶芸とは何かをあらためて考える展観です。約50点出品。

▼ 「第13回李秉昌博士記念
公開講座 耀州窯青磁と高麗」

韓国や中国などから第一線の研究者を招き、耀州窯青磁と高麗青磁をめぐる最新の研究成果が発表されます。なお、本講座は、在日韓国人・故李秉昌博士の韓国陶磁研究寄付により開催されます。

日時
3月14日(土)
10時〜16時40分
会場
大阪弁護士会館2階会議室(大阪市北区西天満1─12─5)
定員
150名(当日先着順)
講演
「5代耀州窯について(仮)」
  出川哲朗氏(大阪市立東洋陶磁美術館長)
特別講演
「北宋『営造法式』と高麗青瓷、耀州窯青瓷の覚書(仮)」
謝明良氏(国立台湾大学芸術史研究所特聘教授)
「耀州窯天青釉瓷研究に関する若干の問題」
禚振西氏(陝西省考古研究院研究員)
「韓国出土の耀州窯系青磁の様相と性格」
韓惠先氏(梨花女子大学校韓国文化研究院研究教授)
「宋金時代の耀州窯瓷器にみられる刻印花人物装飾文様についての考察」
杜文氏(陝西省文物保護研究院副研究館員)
問合先
大阪市立東洋陶磁美術館・学芸課(☎06─6223─0055)

▼ 「第17回 波山の夕べ」

「波山と窯の物語 研究者とゆかりの人々が語る、波山の窯のすべて」をテーマに左記のとおり開催されます。

出席者
荒川正明氏(学習院大学)
末武さとみ氏(佐野市立吉澤記念美術館)
花井久穂氏(東京国立近代美術館工芸館)
濱岸勝義氏(石川県立工業高等学校)ほか
日時
3月3日(火)午後6時から
会場
アルテリオ(しもだて美術館1階集会室)
問合先
T’ S設計室(☎0296─23─2607)
※なお、板谷波山記念館では「波山さんからの便り」を開催しています(3月31日まで、96、122頁参照)。

▼ 「第7回大美特別展」

谷松屋戸田商店・丹中・前坂晴天堂・加島美術・井上オリエンタルアート・清昌堂やましたほか、68の美術商による美術品が展示・販売されます。

日時
2月28日(金)〜3月1日(日)10時〜18時(入場は30分前まで、1日は17時まで)
会場
大阪美術倶楽部(大阪市中央区今橋2─4─5)
問合先
☎06─6231─9626

▼ 「テーブルウェア・フェスティバル2020〜暮らしを彩る器展〜」

東京ドーム(東京都文京区後楽1─3─61)にて2月2日(日)〜10日(月)に開催されます。「第28回テーブルウェア大賞」のほか、「美食の国 イタリア〜Life with design〜」「温故創新 彩りの器〜瀬戸焼〜」「美しきジャポニズム〜和と洋のハーモニー〜」の特集企画などが開催されます。詳細はHP(https://www.tokyo─dome.co.jp/tableware/)をご覧ください。問合せ先☎03─5800─9999。

▼ 髙島屋史料館リニューアルオープン

昭和45年(1970)に髙島屋東別館(大阪市浪速区日本橋)に開館した資料館が、今年1月新たに生まれ変わりました。
髙島屋東別館は、昭和のはじめに松坂屋大阪店として建築され、地域と共に時を刻んできた歴史的な建築物です。設計は鈴木禎次。建物全体は古典様式にアール・デコ調の装飾デザインが取り入れられ、特に堺筋に沿って続く11連アーチのアーケードやアカンサスの葉をモチーフにしたテラコッタの装飾、内部のエレベーターや階段まわりの細やかな装飾など、建築的に価値のある見どころが随所に残っています。

▼ 「慧日峰下 宋代僧家茶事」展(中国浙江省)

中国浙江省杭州市の浄慈寺美術館で1月5日、宋代の茶器を展示する「慧日峰下 宋代僧家茶事」展が開幕しました。同展では、会場には茶碗や茶托、執壺、罐、渣斗など宋代の茶道具114点が展示され、宋代の僧侶が行った茶事の歴史を紹介。

そして中国に唯一現存する南宋時代の「曜変天目」の陶片が公開されています。

▼ 兵馬俑1号坑出土品の整理と組み立てが完了

中国・西安市にある秦始皇帝陵博物院は1月6日、2019年の同院における研究が予定通り進み、兵馬俑1号坑から出土した「陶俑」18体と「陶馬」8体の組み立てが完了したことを発表しました。また、陶俑6体を修復、重要遺跡20か所を整理し、俑の破片93個を抽出しました。2号坑では、主に陶俑9体の三次元スキャンと「跪俑(ひざまずいて弓を引く兵隊の人形)」の修復を完了したといいます。

▼ 正倉院のウェブサイトがリニューアル

正倉院のウェブサイトのリニューアルにあたり、「正倉院宝物検索」に出陳年・掲載誌の情報や正倉院文書のマイクロフィルムを閲覧できる文書検索機能が追加されました。

▼ 近世陶磁研究会
テーマ『江戸時代における年代の判る罹災資料』

第9回近世陶磁研究会が九州陶磁文化館で行われます。近年、長崎で実施された唐人屋敷の発掘調査のめざましい成果を中心に、年代のわかる罹災資料を取り上げ、江戸時代の中国陶磁と肥前陶磁がどのように共伴して出土するかを考えます。

日時
2月8日(土)12時〜
2月9日(日)9時30分〜
会場
佐賀県立九州陶磁文化館講堂(佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100─1)
参加費
1000円
資料代
実費(2000〜3000円)
*8日18時より懇親会あり(会費:5000円)。
事務局連絡先
佐賀県立九州陶磁文化館内(藤原・山本)、☎0955─43─3681

▼ さかい利晶の杜開館5周年展
「1000年の宇宙―手のひらの中の宇宙 宇宙の中の人類―」

450年にわたり茶碗づくりを専業とする樂家の十五代直入氏による作品と、これからの宇宙開拓を担う人材を育成する土井隆雄宇宙飛行士(三国丘高等学校出身)の活動実績やゆかりの資料を紹介します。また、2人からのメッセージの紹介や樂茶碗や宇宙に関する解説パネルの展示などを行います。

日時
2月22日(土)〜3月22日(日) 9時〜18時
会場
さかい利晶の杜(大阪府堺市堺区宿院町西2丁1─1 ☎072─260─4386)
関連イベント
樂直入氏(陶芸家 樂美術館館長)と土井隆雄氏(宇宙飛行士 京都大学宇宙総合学研究ユニット特定教授)による特別対談。
日時
3月20日(祝) 13時30分〜15時
会場
ホテル・アゴーラリージェンシー大阪堺
定員
200名(要申込)
料金
2000円

▼ 愛知県陶磁美術館ギャラリーで「青木亮展」開催

平成17年(2005)に急逝した陶芸家青木亮氏の没後15年となる今年、陶芸を学んだ瀬戸の地で、青木亮展を開催。生前自ら手元に残した作品を含む、うつわ、茶碗、壺など100点を超える作品を一堂に展示します。

日時
3月14日(土)〜29日(日)
9時30分〜16時30分
会場
愛知県陶磁美術館 ギャラリー(愛知県瀬戸市南山口町234 ☎0561─84─7474)
料金
無料
ギャラリートーク(聞き手:祥見知生氏)
◎広瀬一郎氏(桃居店主)
3月14日(土)
◎村木雄児氏(陶芸家)
3月22日(日)
※いずれも午後2時から、無料、申込不要。

▼ 訃報 石川県立美術館館長 嶋崎丞氏

昨年12月19日、金沢市内の病院でお亡くなりになりました。享年87歳。
専門は日本工芸史と日本文化史。金沢生まれの建築家谷口吉郎氏、漆芸家の松田権六氏の薫陶を受け、加賀藩が育んだ美術工芸の根底にある文化土壌を掘り起こしました。昭和58年(1983)に開館した現在の石川県立美術館の設立に携わり、平成3年(1991)には館長に就任。平成7年(1995)からは石川県七尾美術館の館長、平成9年(1997)からは石川県文化財保存修復工房所長も兼務。文化庁の文化財保護審議会専門委員、日本博物館協会理事を歴任しました。当協会でも平成14〜24年に理事に就任いただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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