協会ニュース 『陶説』平成30年7月号より

▼ 公募
第3回「日本陶磁協会奨励賞」 関西展(京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫)

「日本陶磁協会奨励賞」は、鑑賞・茶陶部門及び実用陶芸・クラフト部門における優れた作品に対して贈られるもので、産業陶器から茶陶、立体造形まで幅広い作品を対象とし、ジャンルは問いません。第3回を京セラ美術館にて開催します。京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫の2府4県に在住する作家及び窯元の作品をお待ちします。

[応募締切]
2018年9月13日(木)
[入選・賞]
鑑賞・茶陶部門 「日本陶磁協会奨励賞」3名
受賞者には賞金20万円及び賞状を贈呈
(その地域における最も優秀な立体造形作品および茶陶作品)
実用陶器・クラフト部門「日本陶磁協会奨励賞」2名
受賞者には賞金20万円及び賞状を贈呈
(その地域における最も優秀な実用陶器およびクラフト作品)

応募資格
陶芸における立体造形作品及び茶陶など創作活動を行う「鑑賞・茶陶部門」、または実用陶芸及びクラフト作品などの創作活動を行う「実用陶器・クラフト部門」を対象とする。作家作品でなく、窯作品(産業陶器)として出品される方は「産業陶器」と明記し、分業で制作している場合は審査する内容(絵付で審査を受ける場合は、絵付)と明記下さい。国籍は問いませんが、京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫の2府4県内に在住する方に限ります。
応募方法応につきましては応募要項をご覧下さい。
お問い合わせ先
公益社団法人 日本陶磁協会
〒101―0062 東京都千代田区神田駿河台2-9
☎ 03-3292-7124

受賞作品は翌年1月に開催の「日本陶磁協会賞受賞作家展」(銀座・和光)においても出展展示いたします。

● 展覧会
2018年10月21日(日)~11月25日(日)
京セラ美術館 京都市伏見区竹田鳥羽殿町六番地 京セラ本社ビル1階

同時開催/日本陶磁協会賞受賞作家展(京都・滋賀・大阪・兵庫)
本展覧会を記念して、歴代の「日本陶磁協会賞・金賞」受賞作家(京都・滋賀・大阪・兵庫在住)の作品を会場に展示します。

※研究会参加希望の方は、必ず日本陶磁協会事務局まで電話にてお申込みください。
 ☎ 03-3292-7124

▼ 7月研究会

 東京国立博物館・平成館にて7月3日(火)から9月2日(日)まで、特別展「縄文 一万年の美の鼓動」が開催されます。本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島の多様な地域で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた技や思いに迫ります。  この特別展を『陶説』7月号にて特集いたします。そして、7月研究会を左記のとおり開催いたします。今回は、日本陶磁協会と縄文サイエンス&アートとの共同研究会です。三輪嘉六(九州国立博物館初代館長)をゲストに迎え、トークショウを開催します。日本の美の原点としての縄文の魅力を、様々な角度から語っていただきます。

演題 「縄文は楽しい」
日時 7月2日(月)午後4時30分から6時まで
場所 銀座・一穂堂 (東京都中央区銀座1-8-1 伊勢伊ビル3階 ☎ 03-5159-0599
パネリスト 三輪嘉六と縄文研究家たち
参加費 無料
定 員 30名(要申込、先着順)

▼「第28回茶道文化学術賞」受賞式

 平成30年6月8日(金)午後6時から神田・学士会館 本館講堂にて開催された。

 第28回茶道文化学術賞には、生形貴重著『利休の生涯と伊達政宗・茶の湯は文化の下剋上』(河原書店刊)と、粟倉大輔著『日本茶の近代史 幕末開港から明治後期まで』(蒼天社出版)の二著が選ばれた。

 また、平成29年度茶道文化学術助成金は、奨励研究助成対象として、京都造形芸術大学大学院芸術研究科 修士課程 篠原佐和子氏の「近代茶道の地域的展開 ―福岡・南坊流の場合―」と、一般学術図書刊行助成対象として、野村美術館特別研究員 朴珉廷氏の『そそうの哲学 ―数寄茶湯の原点(仮)― 』の二著が選ばれた。

 田中仙堂理事長挨拶の後、東京芸術大学名誉教授・竹内順一選考委員長より選考過程報告があり、その後、授与式が行われた。

 受賞記念講演会は、明星大学経済学部非常勤講師・粟倉大輔氏、続いて、千里金蘭大学名誉教授・生形貴重氏の両氏が行った。とくに、生形氏は大阪の茶家・生形朝宗庵に生まれ、茶の湯を幼少期より身をもって体験しておられるので、利休に関する文献資料の読み方が深い。それだけに、利休の自刃事件に至るまでの歴史的解釈にも説得力がある。記念講演を拝聴して、是非とも購読して読みたくなった。(森記)

出品作家:秋永邦洋(兵庫)・ 稲崎栄利子(香川)・井上雅之(茨城)・竹内紘三(兵庫)・出和絵理(石川)・山田和(福井)(敬称略)

大賞の選考は、6月7日~7月8日の一般来館者の投票により決まり、発表式は7月22日(日)に行われます。 なお「弄山生誕300年 萬古焼所蔵館連携事業 萬古の名陶」も同時開催しています。(81頁参照)

▼「安藤日出武・安藤工〈仙太郎窯〉」展

とうしん美濃陶芸美術館(☎ 0572-22-1155)にて7月3日(火)~9月30日(日)に開催されます。明治元年、美濃・市之倉の地に築窯した「仙太郎窯」。志野、黄瀬戸などの美濃焼に取り組む父子の作品が展示されます。

▼「第41回伝統九谷焼工芸展」

大賞は山田義明氏の「美男葛文八角鉢」に決まりました。選抜展を7月16日(祝)まで石川県九谷焼美術館(☎ 0761-72-7466)にて開催しています。

▼「第115回有田国際陶磁展」が決まりました。

 「美術工芸品・オブジェ部門」では115名が127点を出品。90点が入選、うち15点が入賞。審査員は大樋年雄氏・鈴木徹氏・外舘和子氏。「産業陶磁器部門」では82名が106点を出品、うち19点が入賞。審査員は鹿児島睦氏・富川匡子氏・横沢敏氏。
受賞作品は以下のとおり。(敬称略)

【美術工芸品・オブジェ部門】

文部科学大臣賞:「彩陶扁壺」石原祥嗣(福岡)
二位・佐賀県知事賞:「颪」木野智史(京都)
三位・有田町長賞:「SILENTE」レオナルド・バルトリーニ(熊本)
佐賀県陶芸協会賞:「Rin」畑石修嗣(佐賀)
朝日新聞社賞:「立」小牧昭夫(三重)
熊本放送賞:「structural vessel」 馬場康貴(岐阜)
佐賀県商工会議所連合会賞:「染錦花暦図陶筥」吉富文代(佐賀)
佐賀新聞社賞:「彩色線文広口花器」小川洋一(佐賀)
サガテレビ賞:「湧水」植木薫(佐賀)
陶業時報社賞:「和紙染格子文面取壺」中尾英純(佐賀)
西日本新聞社賞:「玄」副島信幸(佐賀)
日刊工業新聞社賞:「萩御本手窯変壺」西林美奈子(山口)
日本経済新聞社賞:氷青磁鉢」青木昌勝(佐賀)
読売新聞社賞:「青磁黒彩鉢」大串匡秀(佐賀)
陶都有田国際交流協会賞:「幸福のざくろ家族」呂金(中国)

【産業陶磁器部門】

経済産業大臣賞:「染付銀蘭手古伊万里松竹梅9寸平皿」福珠窯・福田雄介(佐賀)
二位・佐賀県知事賞:「Infinity」 キハラ・池田和浩(佐賀)
三位・有田町長賞:「ブラックホール ボールセット」寺内信二(佐賀)以下略。

詳細は本誌P80~83、有田国際陶磁展公式サイトをご覧ください。

▼「東京アンティークフェア 2018」

東京美術倶楽部にて開催されます。

日時
7月14日(土)10時~17時
7月15日(日)10時~17時
7月16日(祝)10時~16時
問合先=実行委員会(古美術あさひ ☎ 03-3272-3970)
主な出展
井上オリエンタルアート 日本橋(A-9)
清朝の優品など中国陶磁を中心に出品。
前坂晴天堂(B-13)
「~百花繚乱~古伊万里の世界」と題し、日本磁器を代表する鍋島・古九谷・柿右衛門・古伊万里などの肥前有田磁器の精華を一堂に取揃え展示販売されます。
利菴アーツコレクション(A-14)
日本・中国・朝鮮の鑑賞陶器の優品を出品。
古美術あさひ(A-1)
蒔絵・明治工芸を中心に出品。

▼「~古伊万里を使う~BLUE and  WHITE」

6月28日(木)~7月11日(水)に渋谷・東急本店8階・美術ギャラリー(☎ 03-3477-3857〈直通、担当:前坂〉)にて開催されます。江戸・明治の古き良き時代の器より、藍と白の涼やかな古伊万里染付食器が多数展示販売されます。

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