協会ニュース 『陶説』平成28年12月号より

▼「秋の叙勲・褒章」において、以下のとおり受章されました(陶芸関係)。
旭日双光章 武部博江氏(陶芸家、豪州国立大学美術学校陶芸科講師、オーストラリア)が日本文化普及功労により受章。
瑞宝単光章 木原行成氏(九谷焼、石川県能美市)が伝統工芸業務功労により受章
瑞宝単光章 木村憲次氏(備前焼、岡山県備前市)が伝統工芸業務功労により受章
黄綬褒章 館林延幸氏(陶磁石画工・現柿右衛門窯勤務、佐賀県有田町)が業務精励により受章

▼「第2回菊池寛実賞 工芸の現在」が菊池寛実記念 智美術館(電話:03-5733-5131)が12月17日(土)~平成29年3月20日(祝)に開催されます。陶磁・ガラス・金工・竹工・諸工芸から智美術館がノミネートした12名の作品、約60点の展観。会期中に審査を行い、特に優れた制作を示した作家に「菊池寛実賞」が贈呈されます(結果は次号以降にお知らせいたします)。出品作家=井口大輔(陶)・神谷麻穂(陶)・亀井洋一郎(陶)・川端健太郎(陶)・中田博士(陶)藤笠砂都子(陶)・三嶋りつ恵(ガラス)・留守玲(金工)・植松竹邑(竹工)・杉浦功悦(竹工)・谷岡茂男(竹工)・山本茜(截金ガラス)。なお、12月4日(日)まで「The Power of Colors─色彩のちから」を開催しています。(83頁も参照)

▼「現在形の陶芸萩大賞展IV」が山口県立萩美術館・浦上記念館(電話:0838-24-2400)で12月3日(土)~平成29年1月29日(日)に開催されます。萩焼四百年の歴史を有する山口県の文化資源である陶芸の振興と発展を目的に、国内外から応募された作品のうち、二次にわたる厳正な審査を通過した作品が展示されます。

▼「中野和馬の陶芸─抵抗と創造の軌跡─」が島田市博物館(電話:0547-37-1000)で平成29年1月15日(日)まで開催されます。没後7年を経て、43歳の若さで陶の原野を駆け抜けた陶芸家・中野相馬氏の初期習作から造形の可能性を追求した実験作、そして化粧土を駆使した後期代表作までを紹介する。(86頁も参照)

▼「5Rooms─感覚を開く5つの個展」が神奈川県民ホールギャラリー(電話:045-662-5901)で12月19日(月)~平成29年1月21日(土)に開催されます。本展覧会では「頭」で作られたテーマにあわせて作品を選ぶのではなく、作品と向き合い「心に響くか」という直観に従い出和絵理・染谷聡・小野耕石・資藤陽道・丸山純子の五作家を選び、感覚を開き、自分で感じ、自分で考えるための場になる展観とする。
〔イベント〕
「アーティストトーク」午後2時から
 ・12月24日「技法のガラパゴス的進化 表現の形」(出和絵理・小野耕石)
 ・1月7日「インスタレーション─思いが形になるとき」(丸山純子)
 ・1月15日「「在る」ことへのアプローチ」(染谷聡・斎藤陽道)
「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」
1月9日、1月14日の午前10時から、定員15名、要申込(電話:045-633-3795 12月25日締切)

▼「改組 新 第3回日展」の受賞が決まりました。陶芸では、特選に武腰冬樹氏の「部屋へ」、および福富信氏の「景─何処より─」が受賞されました。

▼「平成28年度日本民藝館展─新作工藝公募展」が日本民藝館(電話:03-3467-4527)にて12月11日(日)~23日(祝)に開催されます。
手仕事による伝統的な工芸品を中心に、日本各地の新作工芸品が展示・頒布される公募展です。

▼「第71回新匠工芸会展」の受賞が決まりました。うち陶芸では、以下の作品が受賞されました。審査員は金子賢治・外舘和子・藤井健三の三氏。
 会友賞:金子早智子「悠」、土谷聡子「慈」
 新匠賞:山本昌弘「白陶」
 佳作賞:酒井智也「波紋青釉器」、杉本栄子「黒泥彫分細口壺」
(敬称略)

▼<USEUM ARITA>が佐賀県立九州陶磁文化館のアプローチデッキに12月6日(火)から12月25日(日)まで特設されます。有田焼の「鑑賞」と「体験」を提供する企画で、当初11月27日までの開催でしたが、好評につき延長されることになりました。人間国宝と三右衛門の窯の器を使って佐賀の食材にこだわったメニューが提供されます。詳細はHPまたは事務局(電話:0952-27-7102)まで。ブランチ、ランチは予約可(電話:0955-41-9120)。
なお、文化館(電話:0955-43-3681)では「日本磁器の源流」展が12月9日(金)から平成29年1月15日(日)まで開催しています。(33、92頁も参照)

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