協会ニュース 『陶説』平成25年2月号より

▼会員のための陶磁研究会を次のとおり展覧会に合わせて開催いたします。

〈二月研究会〉 「遠州・不昧の美意識─名物の茶道具─」展

場所:根津美術館(東京都港区南青山6-5-1)
集合場所:ラウンジ(中2階)
日時:2月28日(木)午後2時から(所要時間約1時間)
講師:吉岡明美氏(同美術館学芸員)
定員:30名
参加費:入館料のみ(一般1,000円)

今月号に特集記事を掲載した本展覧会について、展示作品を拝見しながら解説をしていただきます。

研究会に参加ご希望の方は電話もしくはFAXにて日本陶磁協会事務局までお申し込み下さい。(電話:03-3292-7124、FAX:03-3292-7125)

▼「第54回日本陶磁協会賞受賞作家展」が2月2日(土)から11日(祝)まで、銀座・和光本館6階の和光ホールにて開催されます。伝統からオブジェまで、歴代受賞作家47名による力作とともに「思いを伝える」をテーマにした作品など合わせて130余点が並びます。2月9日(土)午後2時からは川瀬忍氏によるギャラリートークを催します(会期中無休、午前10時から午後7時〈最終日は午後5時〉まで)。

▼「陶説創刊六十周年記念茶会」のお知らせ
本年は、昭和28年4月に日本陶磁協会の機関誌として『陶説』が創刊されて、ちょうど60年となります。これを記念して、6月5日(水)に左記のとおり根津美術館にて記念茶会を催すことになりました。会場の都合上、参加人数は300名様までとさせていただきます。今回、日本陶磁協会会員および同伴の方を優先といたしますので、なにとぞ皆様お誘いあわせの上、ご来席賜りますようご案内申し上げます。

日時:平成25年6月5日(水)午前10時から午後3時まで
会場:根津美術館(東京都港区南青山6-5-1)
茶席:濃茶席 披錦斎・一樹庵 席主・根津美術館
   薄茶席 弘仁亭・無事庵 席主・日本陶磁協会理事(潮田洋一郎氏)
   点心席 講堂 東京・吉兆
会費:日本陶磁協会会員15,000円 一般25,000円

お申し込み方法:
会員の方は、会員番号・お名前・ご住所・電話番号・同伴者人数をご記入の上、3月29日(金)までに日本陶磁協会事務局宛に葉書もしくは電話・faxにてお申込みください。一般の方は、必要事項をご記入の上、葉書にてお申込み下さい(先着順にて受付ます)。抽選により、折り返し振込用紙、および入館証をお送りいたします。

お申し込み先:
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 日本医事新報社ビル3階 公益社団法人 日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124、FAX:03-3292-7125)

▼公益社団法人認定記念及び『陶説』創刊六十周年記念論文募集のご案内
今年4月より募集を行っておりましたが、常任理事会により、諸般の事情に鑑みて募集期間を来年8月末日まで伸ばすことに決定いたしました。当初の期日に併せてすでに提出された方々にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了解くださいますよう、お願い申しあげます。

テーマ・応募条件
やきものについての論文で、陶磁文化を社会に広め、文化の発展に寄与するという本協会の活動理念に適ったもので、文章表現はなるべく平易なものを望みます。時代は問いませんが、日本・中国・朝鮮・考古・近現代の五つのジャンルの中より選択していただきます。(日本語で8,000字から12,000字程度)。未発表に限る。

応募締切
2013年8月31日(土)消印有効

応募方法
市販の四百字詰の原稿用紙、あるいはA4サイズのプリント用紙を使用のこと。参考図版や写真なども規定サイズの用紙(A4)に出力または複写した状態で添付(本文・図版ともデジタルメデイアでの応募は不可)、応募原稿の最初のぺージに規定の応募用紙を添付し、標題と内容のサマリー、氏名、年齢、職業、連絡先を明記のこと。

審査委員長
根津公一

審査委員
赤沼多佳・荒川正明・伊藤嘉章・井上喜久男・今井敦・大橋康二・片山まび・唐澤昌宏・竹内順一・中ノ堂一信

発表は2014年1月『陶説』誌上にて行います。表彰は各ジャンルの中より優れた論文と審査されたものに賞状と副賞十万円を4名に授与、さらに、最も優れた論文に最優秀賞として賞状と副賞二十万円を1名に授与いたします。但し、優れた論文が見当たらない場合は賞状と副賞が贈られないこともあります。なお、受賞の論文は『陶説』に掲載いたします。

応募先
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 日本医事新報社ビル3階
公益社団法人 日本陶磁協会 論文募集係

問合せ
電話:03-3292-7124/FAX:03-3292-7125

▼福岡後援会の大会が3月10日(日)、福岡東洋陶磁美術館にて開催されます。当日は茶会と鑑賞会が催され、当館所蔵の上野焼・高取焼の名品が展示されます。また日本陶磁協会事務局長・森孝一氏による講演会が午前10時と午後1時の2回にわたって行われます。お問合わせは、電話:092-861-0054、福岡東洋陶磁美術館・上野まで。

▼東京国立博物館の東洋館が耐震改修工事を終えて、1月2日にリニューアルオープンしました。LED照明を導入し、展示ケースには低反射ガラスを用いて一部に曲線を描く独立展示ケースを設置するなど、作品をより美しく演出する工夫が随所になされています。また地下一階にはTNM&TOPPANミュージアムシアターが新設され、「アンコール遺跡バイヨン寺院─尊顔の記憶」「洛中洛外にぎわい探訪 舟木本屏風を歩く─京のごちそう」が3月31日まで上演されています(上演時間、料金等の詳細は博物館まで(ハローダイヤル03-5777-8600)。なお、各展示室のテーマについては13頁を参照ください。

▼「備前六姓 玉舟五代展(細工と陶彫)」が2月3日(日)まで加子浦歴史文化館(電話:0869-72-9026)にて開催されています。

▼「沖縄のうつわ展」が伊丹市立工芸センター(電話:072-772-5557)にて2月23日(土)から3月24日(日)まで開催されます。陶芸家10名と、ガラス作家2名の作品が展示されます。

▼「テーブルウェア・フェスティバル2013─暮らしを彩る器展─」が2月4日(月)から11日(月・祝)まで東京ドームにて開催されます。特別企画としては、海外特集の「遊彩の食卓」、国内特集の「暮らしの中のゆとりを創新─信楽焼─」、「ガラスで愉しむ彩りの食卓」。彩りの暮らしでは、各界の著名人による個性豊かなテーブルセッティングの提案、洋の器への誘いでは、ノリタケ・大倉陶園・ハウス食品が提案する食空間。第21回テーブルウェア大賞のコンテストの発表。日本の器を訪ねてでは、「漆」のある暮らし、「どんぶり百撰」─美濃焼・土岐─、「卓越の技」─瀬戸織部─、「季節を食し感じ幸せを感じる食卓」─多治見─、「伝統の有田 旬のARITA優美なありた」─有田─、「楽茶でやすらぎ空間」─常山焼─、「無鉛で安心・安全長崎のやきもの暮らしのアトリエ」─波佐見焼─、「受け継がれる心とかたち・やまがた物語」─山形県─、「かごしまの用と美」─鹿児島県─などが開催される。開場は午前10時、閉場は午後7時、入場閉場の1時間前までに入場。お問合わせは、東京ドームシティわくわくダイヤル03-5800-9999まで。

▼連載「一品鑑照」は現在休載しておりますが、その写真撮影をしていただいている六田知弘氏の写真展「『石の時』─宇宙との対話、祈りのトポス」が、2月28日(木)から3月9日(土)(会期中無休)まで、繭山龍泉堂(東京都中央区京橋2-5-9 電話:03-3561-5146)にて開催されます。ヨーロッパの巨石文化やロマネスク聖堂、アジアの遺跡などに見る、石に託した祈りの宇宙(かたち)を約40枚の写真で構成します。

▼2012年12月11日に老衰のため102歳で死去した萩市名誉市民で萩焼の重要無形文化財保持者、三輪壽雪さんの萩市葬が12月26日午後、野村興児萩市長を葬儀委員長に萩市民会館でしめやかに執り行われた。 参列した市民ら約800人が黙祷し、地元テレビ局制作の三輪壽雪さんが自転車に乗る元気な姿や作陶の様子が大画面に写し出され、故人を偲んだ。追悼の言葉、手向けの謡いなどの後、二井関成・前山口県知事、金子賢治茨城県陶芸美術館長、斉藤武男萩市文化協会長が弔辞を読み、安倍晋三自民党総裁の弔電が披露された。林屋晴三さんら各界参列者に続き、一般の参加者全員が菊の花を献花した。 遺族を代表して長男の三輪休雪さんが挨拶。「父は昔から体が弱いことを自覚していたので、健康には注意を払っていた。無農薬で野菜を栽培し、ゆっくりとかんで時間をかけて食事をするのが常で、そんな時には近寄りがたいものがあった」など、家族ならではの日常の様子を語った。三輪休雪さんは式終了後もロビーで遺骨を胸に三輪和彦さんら遺族と並び、長い列をつくる参列者に丁寧に挨拶をしていた。外では雪が強い風に花のように舞っていた。(井上隆生記)

▼昨年4月1日から賛助会員の募集を始めました。一口一万円で五口からです。現在の賛助会員はイセ文化基金、井上オリエンタルアート、北山美術店、十四代今泉今右衛門氏、十四代酒井田柿右衛門氏、神通静玩堂、鈴木藏氏、中島宏氏、はごろもフーズ、原田拾六氏、繭山龍泉堂、渡邊三方堂です。心より感謝申し上げます。

カテゴリー

公益社団法人 日本陶磁協会

検索