協会ニュース 『陶説』平成21年8月号より

▼2008年度日本陶磁協会賞受賞記念「小池頌子・加藤孝造」展が、8月31日(日)から9月5日(土)まで日本橋・壺中居3階にて開催されます。今回会場には、金賞を受賞した加藤氏の志野・黄瀬戸・瀬戸黒の茶碗を中心に花生・水指など秀作が展示されます。また、協会賞受賞の小池氏は、貝をモチーフにした独特のフォルムをもつ魅力的な作品が展示されますので、ぜひともご来場ください。

▼平成21年度の会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。

[8月研究会]
「中国の陶俑─漢の加彩と唐三彩─」
場所 出光美術館・レクチャールーム
  (千代田区丸の内3-1-1 電話:03-3213-9402)
日時 8月26日(水)午前10時30分より
講師 同美術館学芸員・金沢陽氏(入館料のみ、参加費無料)
定員 30名
出光コレクションの陶磁分野から、今回は中国の漢代から唐代にかけての俑を中心とする陶器が展示されます。今回の展示では、時代を映し出す作品として順序を追いながら、俑の表情や器物の造形美を、照明効果を駆使して浮び上がらせましたので、ゆっくり堪能することが出来ます。また墓の主人公が愛した愛玩動物や、シルクロードを行き交った駱駝、騎馬の隊列など、楽しく見ていただくことを目的に展示されます。

参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(TEL.03-3292-7124/FAX.03-3292-7125)までお申し込みください。

▼2008年度日本陶磁協会賞金賞を受賞した陶芸家・加藤孝造氏の半世紀の軌跡を追う「加藤孝造展」が、8月1日(土)から来年3月28日(日)まで岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーIIで開催される。本展では岐阜県重要無形文化財の認定を受けた志野、瀬戸黒はもちろんのこと、半世紀の軌跡を追う様々な作品や、青年のころ情熱を傾けていた油絵、近年の墨絵も同時に出品し、その広範に及ぶ制作活動を、より多角的にご覧いただけるように配慮されている。お問い合せは、岐阜県現代陶芸美術館(〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5 電話0572-28-3100)まで。

▼第19回茶道文化学術賞授賞式および受賞記念講演会が平成21年6月12日(金)午後6時より、学士会館本館・講堂(東京都千代田区神田錦町3-28)で行われた。この賞は、財団法人三徳庵が茶道文化の普及を目的とした事業の一環として制定し、その年に発表された茶道文化に関するすぐれた研究を顕彰するものである。平成20年は、選考委員(荒川浩和、門脇佳吉、竹内順一、西山松之助、熊倉功夫、田中仙翁)によって慎重審議の結果、茶道文化学術賞には西田宏子氏の『東西交流の陶磁史』が決定した。また、研究計画に対する茶道文化学術助成金は、一般研究助成=人間文化研究機構、総合地球環境学研究所研究部プロジェクト研究員・木村栄美氏の「古代・中世における酒飯・茶飯の研究」、日本野鳥の会会員・下坂玉起氏の「羽箒に関する基礎調査研究」、奨励研究助成=京都造形芸術大学通信教育部芸術学部非常勤講師・八尾嘉男氏の「近世前期武家の茶の湯における旗本茶人について」および、芦屋町教育委員会、芦屋釜の里学芸員・新郷英弘氏の「芦屋釜の鋳造技術的研究」に交付された。授賞式では、まず始めに(財)三徳庵理事長、大日本茶道学会会長・田中仙翁氏が挨拶し、続いて選考委員長・荒川浩和氏の授賞経過報告の後、受賞者に目録と賞金が手渡された。また、(財)三徳庵専務理事、大日本茶道学会副会長・田中仙堂氏より、助成対象研究の紹介があった。その後、西田氏による受賞記念講演が行われた。演題は「『東西交流の陶磁史』について」。記念講演終了後、受賞者を囲んでのビュッフェパーティが催された。

▼美濃の陶芸家・加藤智也氏がイタリア・ファエンツァ国際陶芸展で第56回プレミオファエンツァ(最高賞)を受賞されました。同展は1938年に第1回が開かれており、権威ある国際的な公募展です。同展でのグランプリは快挙であり、心より御喜び申し上げます。

▼丹波古陶館の開館四十周年記念事業として企画された『丹波の名陶』(求龍堂刊 8月出版予定 予価3万円+税)が、まもなく刊行される。写真家・藤森武氏による撮り下しで、約100点余(150カット)の作品が収載されている。本書の構成は「第一章 自然釉の美〔中世〕」、「第二章 丹波の茶陶」、「第三章 窯変の美〔近世〕」に分かれ、論文は水尾比呂志、長谷川眞、泉滋三郎、大槻伸の各氏が執筆。さらに、藤森武・森孝一・中西薫の三氏の鼎談、藤森氏の撮影記、中西氏の図版解説などを付す。詳しくは、刊行次第また新刊紹介でお知らせいたします。(森記)

▼河?直美監督が第62回カンヌ国際映画祭でキャロッスドール(黄金の馬車)賞を受賞したことを記念して、8月29日(土)の午前10時30分からと午後2時30分から奈良国立博物館講堂にて作品『火垂 2009 version』の上映会が開催される。『火垂』は奈良を舞台にストリップダンサーと陶芸家との出会いを描いた作品で2000年に制作。本年カンヌ映画祭にて『火垂 2009』を特別上映。上映後、さらに再編し新たに生まれ変わった『火垂』を奈良の地で初お披露目する。またこれに関連して、同日、『火垂』に関わった加藤委氏を中心とする作家達10人の陶芸展を開催(同館・庭園にて)。奈良国立博物館で開催中の特別展「聖地 寧波」と上映会・陶芸展のセットチケットを予約販売します。定価2,500円、先着400名。予約は事務所・組画(電話0742-27-2216、email:hotaru2009nara@gmail.com)まで。また、同日、「『火垂』の茶事」(同所・茶室八窓庵にて)も開催。先のセットチケット+茶席(点心・濃茶・薄茶)で料金12,500円、先着50名、予約はギャラリー器館(電話 075-493-4521、FAX O75-491-3995、email info@g-utsuwakan.com)まで。

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