協会ニュース 『陶説』平成17年8月号より

▼今月は当協会会員のためのギャラリー・卜ークが2つあります。出光美術館で開催中の「中国・磁州窯展」(金沢陽氏による解説)が8月5日(金)午前10時30分から、松岡美術館で開催中の「中国青花展」(後藤修氏による解説)が8月25日(木)午前10時30分からです。ご希望一の方は電話・FAX・メールにて協会事務局までお申し込み下さい。

▼大和文華館で開催中の「自然から生まれた美・朝鮮陶磁」展の最終日、8月21日午後2時から同館学芸員・瀧朝子氏による日曜美術講座「高麗時代の水瓶について」が行われる。詳しくは大和文華館(0742-45-0544)まで。

▼国内外の一流のギャラリーを集めての「アートフェア東京」が8月6日から8日まで、東京国際フォーラム地下2階展示ホール1で開催される。東京国際フォーラムは東京都千代田区丸の内3-5-1、電話03-5221-9000(代)。

▼芦屋釜の里開園十周年記念茶会が5月28日(土)、29日(日)の両日、福岡県遠賀郡芦屋町の芦屋釜の里・資料館で催された。茶の湯の芦屋釜で知られる筑前国芦屋津の芦屋では、奈良時代から鉄の鋳造が行われていたが、その後、芦屋工人を含む中世鋳物師たちが各地を渡り歩き博多・肥前・石見・越前・播磨・伊勢・伊予の7か所に芦屋系釜作地が誕生した。しかし、なんといっても、いまも釜を製造している芦屋が、芦屋釜の本歌である。記念茶会の濃茶席は京都の細見美術館。展覧のみであるが、待合の床には円山応挙筆「若竹に小禽」、本席の床には仲安真康筆「虎渓三笑図」(重美)、花入は青磁算木、水指は信楽鬼桶、茶碗は益田家伝来の井戸、茶杓は利休作「銘 藪垣」。釜はもちろん古芦屋松藤図真形釜が飾られた。なお、資料館には古芦屋十一面観音香炉釜(重美)と古天明霙地釜が展示された。煎茶席は小笠原流煎茶福岡芦屋支部の小林秀君氏が、薄茶席は博多宗湛会が席主を務めた。薄茶席の床は益田鈍翁筆「常識是茶」、花入は大谷尊由作・竹一重切「銘 すはま」、水指は古上野胴締、茶碗は古高取内ヶ磯窯、替は三島「銘 無尽蔵」、細見古香庵手造り(ぶどう絵)、釜は古芦屋唐草文蜘蛛、尾州徳川家伝来である。

▼「土と炎の国際交流」をテーマに国際陶磁器フェスティバル美濃’05が7月1日に開幕した。その前月の6月30日午後3時からセラミックパークMINO国際会議場で「第7回国際陶磁器展美濃」の表彰式およびレセプションが行われた。今回は51ヵ国から計1894点が出品され厳選の結果、220点が入賞、入選作品が選ばれた。グランプリを受賞したのは、陶磁器デザイン部門が井戸真伸さん(愛知県)、陶芸部門が吉川周而さん(兵庫県)の2名。

▼ 「35周年記念全陶展」が7月6日まで、上野の東京都美術館で開催された。今年の応募者は369人で、入選者数は261人。今回、文部科学大臣奨励賞を受賞したのは白井一紀氏(東京)の「花想ひ」、東京都知事賞は三崎哲郎氏(千葉)の「糸抜き波状紋大皿」、現代文化協会賞は岸克美氏(埼玉)の織部花器「萌ゆ」、谷中田賞は長津勇氏(静岡)の自然釉大壺「大地から宇宙へ」、清水賞は豊田章博氏(神奈川)の「連」、日刊陶遊賞は苅田賢氏(北海道)の「雪舞文象嵌大壼」、全陶展大賞は松井弘次氏(広島)の「象嵌群像扁壺」、35周年記念大賞は山田和子氏(東京)の「幻遊」、理事優秀賞は高橋和則氏(東京)の「glorious」など。その他にも、会友優秀賞、新人賞、クラフト賞が各1名、奨励賞が6名、努力賞が8名選ばれた。

▼ やきもの(現代陶芸)に関する論文・評論を対象に奨励してゆく、菊池ビエンナーレ論文奨励対象者が7月13日(水)、菊池寛実記念智美術館にて発表された。今回、対象となったのは、茨城県陶芸美術館主任学芸員・外舘和子氏、東京国立近代美術館主任研究官・唐澤昌宏氏、菊池寛実記念智美術館の花里麻里氏の3名。菊池智理事長、林屋晴三館長より、外舘氏には50万円、唐澤・花里の両氏には30万円が手渡された。外舘氏は、「戦後陶芸史における,オブジェ」と八木一夫」(「陶説」第623号)以下、展覧会図録などへの執筆活動に対して。唐澤氏は、「富本憲吉の日常のうつわ」(「陶説」第623号)以下、展覧会図録などへの執筆活動に対して。花里氏は、「追憶の青」(「藤平伸の芸術 追憶の詩」展図録)以下、展覧会図録への執筆活動に対して。なお、平成17年度の公募については、追って掲載いたします。

カテゴリー

公益社団法人 日本陶磁協会

検索