やきもの界ニュース 『陶説』2022年4月号より

「東京 アート アンティーク2022~日本橋・京橋美術まつり~」開催

1998年に始まり、以降、年に1回から2回開催してきましたが、コロナ禍により3年ぶりの開催となります。東京都中央区の京橋・日本橋エリアを中心に、銀座・新富を含む地域の、80余軒の美術店・画廊が参加し、各店舗ではそれぞれ趣向を凝らした展示が催されます。またオンライン・WEB展覧会も開催されます。詳細は東京アートアンティーク公式サイトをご覧ください。
日時:4月28日(木)~30日(土)
*店舗により期間を延長する場合あり
*営業時間は各店舗の準ずる
*コロナ禍により中止となることがあります。また混雑状況により入場制限を設ける場合があります。

以下、主な美術店の企画、展示内容を紹介します(エリア順、日本橋から道順に銀座まで)
❖井上オリエンタルアート 日本橋 東京都中央区日本橋本町4―1―12 ☎03―3275―2130
展示:古美術のススメ Wonder of Antiques「わかりやすくて、うつくしい」手頃な価格から名品まで取り揃えて――。「古染付捻文杯」、「根来盃」(室町)、「古備前六花形牡丹餅鉢」などのほか、中村彝の晩年の未発表作「大島風景」が展示されます。
日時:4月28日(木)~5月19日(木)*会期中無休 11時~18時

❖壺中居 東京都中央区日本橋3―8―5 ☎03―3271―1835
展示:古美術との出会い―身近な美の座標―
初めての方にも楽しめ、愛好家には新たな視点をもってもらえるような古美術を紹介します。唐三彩手付水注、白磁鳳首瓶(中国・五代)、辰砂面取壺(朝鮮・19世紀)などの中国・韓国陶磁や、古伊万里などの日本陶磁ほか、20余点を出品。
日時:4月26日(火)~30日(土)11時~18時

❖前坂晴天堂 東京都中央区日本橋3―7―10 内藤ビル1階 ☎03―3527―9595
展示:普段使いの古伊万里展
日常使いで楽しめる江戸期の古伊万里食器を多数取り揃え、SALE価格で販売。東京アートアンティーク期間にのみ開催の大好評企画です。
日時:4月28日(木)~30日(土)11時~18時
*開催日時については変更になる場合があります。

❖ギャラリーこちゅうきょ 東京都中央区日本橋3―6―9 箔屋町ビル2階 ☎03―3273―1051
展示:次代の金属展
坂井直樹(鍛金)、久米圭子(彫金)、水代達史(彫金)、上田剛(鋳金)、4氏の新作が展示されます。
日時:4月25日(月)~30日(土)

❖浦上蒼穹堂 東京都中央区日本橋3―6―9 箔屋町ビル3階 ☎03―3271―3931
展示:唐時代のやきもの
唐は618年から907年まで続いた大帝国です。その貴族趣味の豪華絢爛な展開を見せたのが唐三彩です。唐三彩のほか造形豊かな唐白磁も展示します。
日時:4月28日(木)~30日(土)10時~18時

❖飯田好日堂 東京都中央区京橋1―14―2 京橋アインスビル1階 ☎03―3561―2033
展示:茶道具を中心に展示します。
日時:4月28日(木)~30日(土)9時~17時

❖魯卿あん(しぶや黒田陶苑 京橋店)東京都中央区京橋2―9―9 ASビル1階 ☎03―6228―7704
展示:魯山人と古美術
本店は、かつて魯山人が店主であった「大雅堂藝術店」、「美食倶楽部」でした。そのゆかりの地において椿鉢・備前菖蒲文壺・銀彩四方平鉢・志野平鉢・志野茶碗や書、絵画などの魯山人作品を紹介します。また古信楽壺・常滑三筋壺・珠洲壺・古染付蟹文皿・明金欄手向付・古唐津鉢・熊川茶碗・阿蘭陀茶器などの古美術も合わせて展示されます。
日時:4月18日(月)~30日(土)*24日(日)は休み 11時~18時

❖繭山龍泉堂 東京都中央区京橋2―5―9 ☎03―3561―5146
展示:宋磁
中国陶磁のなかでも高く評価されてきた「宋磁」をテーマに展示。単色の釉薬にシンプルかつ洗練された造形のものが多い一方で、磁州窯系には絵付けが施された華やかな作品もあります。本展では、前者において「青白磁瓜形水注」(景徳鎮窯・北宋)、「澱青釉龍手八角杯」(鈞窯・金)など、後者では「宋赤絵双魚文盤」(磁州窯系・金)などが出品され、多彩な宋磁の世界を堪能できる内容となっています。なお展示作品は「MAYUYAMA ONLINE GALLERY」でも閲覧できます。
日時:4月28日(木)~30日(土)10時~18時

❖中長小西 東京都中央区銀座1―15―14 水野ビル4階 ☎03―3564―8225
展示:生誕120年「山口長男」
油彩、水彩ほか展観。
日時:4月15日(金)~30日(土)*日曜は休み、29日(祝)は営業。 11時~19時

❖井上オリエンタルアートGINZA 東京都中央区銀座2―4―1 銀楽ビル1階・地階 ☎03―6263―727
展示:銀座店開設記念 ギャラリーコレクション特集展
山中商会ロンドン支店長を務め、バウアーコレクションの選定などにも関わった古美術商・富田熊作氏旧蔵の「清瑠璃秞刻龍文小皿」(康熙官窯)をはじめ、「初期伊万里染付辰砂虎文四方香炉」(江戸初期)、「明五彩金欄手龍文碗」(明時代・16世紀頃)などを出品。さらに「日本陶磁協会広島支部結成記念陶磁展」(昭和29年2月開催)に出品された「正徳緑彩暗花刻龍波頭文盤」(「大明正徳年製」在銘)も展示されます。
日時:4月20日(水)~5月6日(金)*25日(月)は休み 11時~18時 *21日(木)は15時から営業

❖渡邊三方堂 東京都中央区銀座2―4―1 銀樂ビル6階 ☎03―3567―8382
展示:高麗時代の古美術を中心に展示します。
日時:4月28日(木)~30日(土) 10時~18時

佐賀県重要文化財に「色絵花鳥文六角壺」答申

佐賀県の文化財保護審議会が、県立九州陶磁文化館(有田町)所蔵の「色絵花鳥文六角壺 二口」を、県重要文化財に指定するよう県に答申しました。
高さ約32センチの色絵花鳥文六角壺は典型的な柿右衛門様式で、余白を生かした構図で鳳凰や花唐草などが緻密に描かれています。薄い板作りに仕上げた六角壺はヨーロッパ向けに作られたもので、肥前陶器を象徴する貴重な作例と評価されました。また、中原なかばる遺跡(唐津市原)の墳丘墓から出土した考古資料「中原遺跡墳丘墓出土品 一括」も同時に答申されました。

第39回田部美術館大賞「茶の湯の造形展」 入賞・入選作決まる

本展は中国・四国・九州および沖縄在住の陶芸家を対象に茶の湯の造形をテーマとした作品の公募展。
第39回展では、148名から235点の応募があり、入賞作品は以下のとおりです。審査員は赤沼多佳・伊藤嘉章・樂直入・田部長右衛門の4氏。なお、入賞・入選作品は、4月23日(土)~7月10日(日)に田部美術館にて展示されます。

田部美術館大賞「砲金ノ器」村尾一哉(香川)
準大賞「銀彩花入」岩佐昌昭(島根)、「褐」松谷文生(愛媛)
秀美賞「さぬき泥彩鉢」伊藤信夫(香川)「沈泥彩大鉢」犬山卓也(島根)「焼締花器」松枝信 (岡山)「盌」三原研 (島根)
秀美賞・田部美術館館長「白釉龍水文水指」西本直文(広島)
(敬称略)

オリエント美術館1年半ぶりに再開

大規模改修のため休館中の岡山市立オリエント美術館が、今月22日、1年半ぶりに再オープンします。このたびの工事では、1階展示室に幅6・5メートル、高さ1・7メートルの大スクリーンが新設され、収蔵品や遺跡の写真を立体的に見られるようになりました。また、トイレにはペルシャ陶器「ラスター彩」を再現した手洗い場を設けています。

兵庫陶芸美術館「YH賞」創設

兵庫陶芸美術館は、陶芸文化のさらなる振興をめざして、陶芸の新たな表現を追求する若手陶芸家の作品を顕彰する「YH賞」を創設しました。条件は以下の3点。
①40歳以下の若手作家の作品
②先鋭的な表現を追求する優れた作品
③5年以内に制作された作品

陶芸美術館が選考・決定します。
第1回の受賞作品は出和絵理(でわえり)氏(石川県)の「Forest」(2021年制作)に決まりました。

第65回日本伝統工芸中国展 入賞・入選作決まる

3月10日、岡山県天神山文化プラザで審査が行われ、陶芸・染織・漆芸・木竹工など7分野148点の出品作品から入賞、入選100点が決まりました。陶芸関係の入賞作品は以下のとおりです。なお、展観は天満屋岡山店・葦川会館(5月25日~5月30日)、広島・福屋八丁堀本店(6月16日~6月21日)に巡回します。

金重陶陽賞「備前堆文花器」宮尾昌宏(岡山)
日本工芸会賞「備前 聳」伊勢﨑晃一朗(岡山)
広島県知事賞「をる陶」今田拓志(広島)
岡山市長賞「自然練込花器」豊福博(岡山)
岡山県教育委員会教育長賞「縹繧幾何文壺」内田和秀(島根)
日本工芸会中国支部新人賞「切込器」金光教悟(岡山)
(敬称略)

奈良県の歴史や特産品を紹介する新たな観光拠点がオープン

奈良県天理市に先月「なら歴史芸術文化村」が開村しました。文化財を継承し活用するための拠点として、長年にわたり奈良県が整備を進めてきた複合施設です。
4つの分野の文化財の修復作業を通年で公開する文化財修復・展示棟のほか、アーティストとの交流や、芸術プログラムへの参加ができる芸術文化体験棟、県内の食材を用いたレストランや直売所のある交流にぎわい棟など、奈良県の歴史や芸術、食といった文化に触れることができる場所となっています。

女流陶芸公募展55周年記念・対談会

4月16日(土) 午後1時よりホテルオークラ京都・翠雲の間(3階)にて開催されます。
タイトルは「京都まみれ 陶芸まみれ」、井上章一氏(国際日本文化研究センター所長)と外舘和子氏(多摩美術大学教授)との対談です。ほか、中ノ堂一信氏(京都芸術大学名誉教授)、坪井明日香氏(女流陶芸代表)の挨拶があります。料金1000円、女流陶芸事務局(☎090―2357―597)まで要申込。

京都で河井寬次郎《三色打薬陶彫》に焦点を当てた展覧会を開催中

京都国立近代美術館では、4階コレクション・ギャラリーで「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」を開催しています。この展覧会は、同館が取り組む「感覚をひらく─新たな美術鑑賞プログラム創造推進事業」の一環で、河井寛次郎が晩年に制作した《三色打薬陶彫》に焦点を当て、寛次郎の暮しぶりに触れていくことで、その造形感覚を読み解いていくものです。
会場では寛次郎が切り抜いた新聞記事をはじめ、河井寛次郎記念館の物品に触れて鑑賞した音声などが設えられ、それをもとにして中村裕太が制作した造形物に触れることもできます。視覚だけではなく、「さわる」「きく」などの感覚を使って、寛次郎の作品に新たな角度からアプローチします。展覧会は5月15日(日)まで。

第51回日本伝統工芸近畿展 開催

展観は4月13日(水)~4月18日(月)に京都髙島屋にて開催されます。なお選考の結果は次号以降に掲載いたします。

第53回東海伝統工芸展 入賞・入選作決まる

3月12日に多治見市虎渓山町のとうしん学びの丘エールで審査が行われ、陶芸や染織、人形など5部門178点から、入賞14点、入選119点が選ばれました。陶芸関係の入賞作品は以下のとおりです。
展観は4月19日(火)~4月24日(日)に愛知県美術館・ギャラリー(8階G室)にて開催されます。
日本工芸会賞「格子文鉢」矢作薫(愛知)
愛知県知事賞宮下陽「青街図鉢 河岸町町」(愛知)
岐阜県教育委員会賞「三彩鉢」鈴木徹(岐阜)
名古屋市長賞「鉄絵掛分釉描花生 食物連鎖」前田正剛(愛知)
NHK名古屋放送局長賞「志野彩文大皿」伊藤公洋(愛知)
安藤氏賞「桔梗文組皿 煌めき」長澤舞(愛知)
東濃信用金庫賞「藍彩鉢」加藤裕(岐阜)
(敬称略)

泉屋博古館東京がリニューアルオープン

改修工事のために2019年より長期休館していた泉屋博古館分館が、このほどリニューアルを終えて「泉屋博古館東京」としてオープンしました。改修に加えて、新たな展示室の新設により展示面積が広くなったほか、イベントや教育プログラム用の講堂もつくられています。

著作権法施行令改正法案について文化庁が意見募集

このたび文化庁は、著作権法施行令の一部を改正する法案に関する意見募集を実施しています。 国立国会図書館がデジタル化した絶版等資料の個人向けインターネット送信に関して、「インターネット送信された著作物等の表示の大きさ」「特定絶版等資料に係る著作物等のダウンロードを防止等するための措置」「登録情報(氏名及び連絡先その他文部科学省令で定める情報)」 が改正概要として挙がっています。改正の施行期日は5月1日の予定で、文化庁の意見募集は4月12日まで行われます。

第50回伝統工芸陶芸部会展 開催

展観は5月4日(水)~5月9日(月)に日本橋三越本店にて開催されます。会期中、「陶芸特別講座」が設けられます。5月4日は望月集氏、5月7日は今泉今右衛門氏が講師で、いずれも午後2時より。なお選考の結果は次号以降に掲載いたします。

第62回東日本伝統工芸展 入賞・入選作決まる

選考の結果、陶芸作品について以下のとおり受賞が決まりました。
鑑審査委員(陶芸部門)は唐澤昌宏・寺本守・井戸川豊・羽石修2・伊藤北斗の5氏。なお、展観は4月6日(水)~4月11日(月)に日本橋三越本店にて開催されます。
日本工芸会賞「彩泥線紋花器」佐藤漣
奨励賞「青瓷裂変輪刻彫鉢」浦口雅行
(敬称略)

~古美術の精華~幾世紀展

4月7日(木)~20日(水)に渋谷東急本店8階・美術ギャラリー(☎03―3477―3857〈直通、担当:前坂・浅野〉)にて開催。日本・中国・朝鮮古陶磁を中心に、茶の湯の器から蒔絵、近代工芸、古伊万里の食器まで、幾世紀の年月を経た選りすぐりの作品を一堂に取り揃えて展示販売されます。

伝統工芸を後世に伝えるためのプロジェクトアイデアを募集するコンテスト募集中

日本伝統工芸再生コンテスト
【最優秀ロニー賞】1名(組) 副賞:プロジェクトアイデアを実現するために資金(500万円相当)と特別なサポート1 年間。
【クラフトリーダー賞】 9名(組) 副賞:ロニー賞受賞者と共に、グループ展の開催やプロジェクトの実現を補佐する3か月に1度のミーティング、英語と日本語でのそれぞれのウェブサイトの作成 などのため500万円相当の予算を用意しています。なお、副賞の内容は2021年の受賞者への実績に基づいたもので、変更になる可能性があります。
◆応募条件
1.日本の伝統工芸/2. 機能性がある/3. 日本の美意識を表現/4. 未来を切り拓き、若者の雇用 を生む/5. 実現可能で明確なヴィジョン
審査員:青野惠子、秋元雄史、貝島佐和子、須藤玲子、福本潮子、堀内勉、堀木エリ子
参加費:応募1件ごとに 2,000円
募集期間:2022年3月15日から4月20日
申し込み方法:JapanCraft21ホームページの申請フォームから
問い合わせ先:JapanCraft21事務局 Email: info@japancraft21.com 担当:亀井
共催 アジア・ソサエティ・ジャパンセンター

訃報

東洋陶磁史研究家の吉良文男さんが1月18日に急性心不全により逝去されました。享年80歳。『世界陶磁全集』(小学館)などの編集に携わり、『茶碗と日本人』(飛鳥新社)などの著書も出されています。本誌においては「韓国陶磁つれづれ私記」を長年連載いただき、先の合併号「酒器」特集でも玉稿をお寄せいただいたばかりでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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公益社団法人 日本陶磁協会

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