▼「第44回日本陶磁協会賞受賞作家展」が1月28日(火)から2月5日(水)まで、銀座・和光ホールで開催されます。平成13年度日本陶磁協会賞の鈴木五郎氏、日本陶磁協会賞金賞の森陶岳氏をはじめ、歴代の受賞作家(現存)の優品が並びます。
さて、今回のテーマ展示は飾るです。壁を飾る、床を飾る、食卓を飾る、いろいろな飾るがありますが、それぞれ作家の持ち味を生かした作品が会場に並べられることと思います。
初日28日の午後2時から3時までは、食卓を飾る器たちをテーマに制作中の滝口和男氏によるギャラリートークが、2月1日には辻協氏によるギャラリートークが午後2時より催されますので、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
▼日本陶磁協会京都支部の第6回支部会が12月8日、裏千家ギャリ・カドワラダ氏のお宅にて開かれました。今回も点心と薄茶をいただく茶会を企画し、これまでと同様、各位が茶会に使うやきものを用意し、それを当日ギャリ氏に使っていただくという趣向で行われました。詳しくは、追ってご報告します。
▼「中国古陶磁展」が青山の酉福(ゆうふく)で、1月15日から29日まで開催される。この企画は酉福の開店10周年を記念するもので、古代(アンダーソン)・漢・北魏・隋・唐・宋・元・明・清までの約400年にわたる中国のやきものの変遷を一度に展観、時代(王朝)ごとに代表的な作品約80点を展示する。詳しくは、東京都港区南青山2-6-12 アヌシー青山1階 酉福 電話03-5411-2900 FAX03-5411-2901
▼陶芸家・辻協さんの自然への深い思いを作品に込めた「乾坤の器展」が11月12日から18日まで、丸善岡山シンフォニービル店で開催された。今回の個展では、食器とオブジェ計30点を展示。そのほとんどが一点の濁りもない白釉と深遠な黒釉の二色の作品で、蚕の繭のような球体のオブジェや蝶の姿をした器、また野に咲く百合から想をとった向付には「農薬や添加物など自然の恵みである食が揺らいでいる。小さな器を通し、身近な自然の大切さを見つめ直してもらえたら」という辻さんの思いが込められている。
▼益子の陶芸家・松崎健氏の遊心展が11月22日から28日まで、新宿京王百貨店6階ギャラリーで開催された。松崎氏は島岡達三氏の門下生。1977年に独立し、同地で焼締め陶を中心に作陶を続ける。すでに30年のキャリアをもち、京王百貨店での個展も早や25回。今回は灰被りの窯変作品のほか、志野・織部の作品も並んだ。とくに、志野は匣に入れず裸で窯詰をしたため、作者が「灰被窯変志野」と名付けるユニークな作品が並んだ。
▼陶芸家・市瀬貞人氏の個展が10月5日から11月3日までポーランドのクラクフ国立博物館で開催された。前日の4日には開会と講演会がクラクフ日本美術技術センターで催された。
なお、11月9日から15日までは、ワルシャワ大学図書館展示室、日本大使館広報文化センターでも展示された。
▼八王子で焼締と磁器という対照的作品に取り組む岩瀬健一氏の作陶展が12月4日から10日まで銀座松屋の7階美術サロンで開催された。今回で16回を迎える会場には、残念ながら信楽作品は出品されなかったが白磁・瑠璃釉・柿釉・青磁と色取どりの磁器作品が並べられた。
▼第4回出石磁器トリエンナーレ作品募集のご案内。審査員=伊藤郁太郎 乾由明 榎本徹 酒井田柿右衛門 森野泰明/大賞200万円(1点) 優秀賞各50万円(2点) 佳作各30万円(5点) 読売賞 楯(各賞)/応募資格 年齢、性別、職業及び国籍は一切問いません。/応募作品=磁器あるいは、磁器を主とするもの。立体の場合(単体)60cm3(換算)以内、重量は50kg以内、平面の場合一辺が160cm以内/応募締切=平成15年8月7日(木)必着/出品料1点につき5000円(2点目については3000円加算)但し、1人2点まで。なお、搬入方法など展覧会についての詳しいことは、下記までお問い合わせ下さい。〒668-0292 兵庫県出石郡出石町内町一番地 出石教育委員会 社会教育課内 出石磁器トリエンナーレ事務局 電話0796-52-3111(代) FAX0796-52-2449
▼講談社より「古伊万里小皿・豆皿・小鉢1000」(定価2600円+税)が刊行された。直径15cm皿に満たない愛らしい小皿や豆皿約千点を、文様別に紹介している。辻清明氏、日本民藝館、青山二郎氏、佐賀県立九州陶磁文化館の柴田氏らの小皿コレクションも掲載。平成13年発行の「蕎麦猪口・洒器1000」の姉妹編である。