古武雄vs中島青磁 江戸のモダニズムと現代のモダニズム
江戸時代に生み出された技と技術「古武雄」と、人間国宝で2005年度の日本陶磁協会賞金賞受賞の中島宏氏の「中島青磁」。
佐賀県武雄市の陽光美術館にて時代を超えたこの二つの競演が展観されます(『陶説』865号147頁も参照ください)。会期中、記念講演会も開催されます。
会場:陽光美術館 武雄市武雄町武雄4075 ―3
℡0954―20―1187
会期:10月11日(土)~12月8日(月) 10時~16時 水曜日休館(11月は無休)
入場料:600円 学生500円
◆記念講演会(定員50名)
第1回 10月12日(日)10時~ 講師:鈴田由紀夫氏(佐賀県立九州陶磁文化館館長)
第2回 11月8日(土)14時~ 講師:東中川忠美氏(元佐賀県立名古屋城博物館館長)
第3回 11月23日(日)14時~ 講師:大橋康二氏(佐賀県立九州陶磁文化館名誉顧問)
MISE―nite 2025
今秋もアートウィークとして東京都中央区の日本橋・京橋・銀座エリアでMISE-nite(店にて)を開催し、以下に紹介する8つの美術店がそれぞれ趣向を凝らした展示を行います(店舗によって会期・営業時間が異なります)。
◆海老屋美術店
日本橋室町3―2―18 ℡03―3241―6543
会期:10月1日(水)~31日(金)
時間:11~18時 *日祝休み
◆前坂晴天堂
日本橋3―7―10 ℡03―3527―9595
会期:10月21日(火)~26日(日)
時間:11~18時
◆去来
京橋1―6―14 ℡03―3564―9370
会期:10月22日(水)~25日(土)
時間:13~18時
◆Gallery執月
開催店舗会場:古美術あさひ(京橋2―9―9) ℡080―3917―0036
会期:10月15日(水)~19日(日)
時間:10~18時
◆魯卿あん(しぶや黒田陶苑 京橋店)
京橋2―9―9 ℡03―6228―7704
会期:10月14日(火)~25日(土)
時間:11~18時 *19日休み
◆花徑
京橋2―10―1 ℡03―3535―0733
会期:10月14日(火)~22日(水)
時間:12~18時 *20日休み
◆河井汲古堂
銀座1―9―5 ℡03―3567―3333
会期:10月21日(火)~24日(金)
時間:10~17時
◆古美術川﨑
銀座1―24―5 ℡03―6264―4150
会期:10月14日(火)~19日(日)
時間:11~19時
第14回金美特別展
瀬尾商店・谷庄・美術工藝 丹中・銀座 古美術 宮下・古美術 藪本ほか、金沢を中心とする美術商31店により、 厳選された美術品を各店ごとに展示即売されます。
日時:11月3日(祝)~5日(水) 10時~17時30分(最終日は16時まで)
会場:金沢美術倶楽部 金沢市上近江町61 ℡076―262―0391
入場料:無料
第14回名美アートアリウム 青美展
地元を中心に活躍中の、次代を担う約90名の日本画・陶芸・工芸作家の美術展です。
日時:10月24日(金)~26日(日)10時~17時
会場:名古屋美術倶楽部 愛知県名古屋市中区栄3―12―13
℡052―241―4356
入場料:無料
雨引の里と彫刻2025
茨城県桜川市(旧大和村)の里山や集落を舞台に1996年より開催する、作家が主体となり地元の協力を得ながら運営されている彫刻展。
13回目となる今回は、高久・羽田・大国玉・阿部田地区を舞台に、やきもので造形表現を行う塩谷良太氏など、35名の作家により様々な表現方法で制作された彫刻作品が展示されます。
日時:〜11月23日(日)*会期中無休 9時〜16時30分
場所:茨城県桜川市内(高久・羽田・大国玉・阿部田地区)
問合先:℡0296―20―6300(桜川市教育委員会生涯学習課) 公式ウェブサイトはこちらから。
わん碗ONE
京都陶磁器会館での「第14回京都やきものWeek わん碗ONE」(11月1日~11日開催)など、京都市内全域の会場にて、特別展示、シンポジウム、講演会、茶会ほか多彩なイベントが開催されます。詳細はウェブサイトをご覧ください。
GATEWAY.KYOTO 工芸美術
“素材から始まる工芸表現”の世界を、京都という工芸文化の豊かな都市で活動する、京都工芸美術作家協会所属の約70名の作家による作品で紹介します。
日時:10月2日(木)~6日(月)9時~17時(入園は16時30分まで)
会場:東本願寺(渉成園)
料金:大人700円以上、中高生300円以上(庭園維持寄付金)
詳細はこちらから。
国際芸術祭「あいち」 2025
本年は、愛知芸術文化センターに加え、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなかを会場に、陶磁器や瀬戸の土を素材やモチーフなった作品が多く制作展示されています。
会期:〜11月30日(日)*開催時間、休館などは各施設によります
会場:愛知芸術文化センター・愛知県陶磁美術館・瀬戸市のまちなか
問合せ先:国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局(愛知芸術文化センター内) ℡052―971―3111
詳細はこちらから。
国際芸術祭「あいち」2025 主なやきものや土に関する作品
◆愛知芸術文化センター
小川待子《結晶と記憶:五つの山》
是恒さくら《鯨を解き、鯨を編む》 常滑の塩釉土管と捕鯨から着想を得た鯨骨の陶オブジェ。
川辺ナホ《In Search of Utopia – Et in Arcadia ego》碍子に着目し、日本の産業近代化と人の営みを探求する作品。
浅野友理子《休らう薬草》瀬戸の植生をテーマにした、陶芸家・宮下陽と協働する大皿。
◆愛知県陶磁美術館
ヤスミン・スミス《森》 瀬戸の土を使い、炭鉱の歴史を焼き付けた灰釉作品。
西條茜《シーシュポスの柘榴》 瀬戸の労働を可視化。繰り返されるパフォーマンスと痕跡。
シモーヌ・リー《ジャグ》 / 《無題(ジューン・ジョーダンに捧ぐ)》 黒人女性の経験をテーマに、陶磁器を使い表現。
エレナ・ダミアーニ 《レリーフⅢ》 瀬戸の土を使い、物質と時間の流れを可視化する。
マリリン・ボロル・ボール《水はコンクリートになった》 壺から注がれる土で、水源を奪われた先住民女性の肖像を描き出す。
チャヌーパ・ハンスカ・ルガー《いまを生きる(家路)》 伝統技法を再現。植民地化で失われた知恵を取り戻す試み。
◆瀬戸市のまちなか
冨安由真《The Silence(Two Suns)》 陶磁器用の土が積もり、崩れる花びらと沈黙を象徴する。
ロバート・アンドリュー《内に潜むもの》 / 《ブルの言葉》製土所である加仙鉱山で、瀬戸の土が時間とともに崩れる。
佐々木類《忘れじのあわい》 旧銭湯に瀬戸周辺の植物を封じ込めたガラス作品。
ハイブ・アース 《瀬戸の版築プロジェクト「凹」》 / 《瀬戸の版築プロジェクト「凸」》 掘り出した土を固めた「凸」と、穴である「凹」で地の営みを示す。
セルマ&ソフィアン・ウィスィ《ラアルーサ》 チュニジアの女性陶工の営みを、身体の動きと映像で詩的に描く。
瀬戸リソースバンク/瀬戸の陶土や窯業原料試料、植物の標本及びパネルなどの展示。
古美術愛好会 第8回
古陶磁器を中心に、コレクター同士で学び・語らう「古美術愛好会」が第8回勉強会・交流会を開催します。講義、参加者持参品の紹介、歓談・交流の三部構成で、4か月に一度開催しています。
日時:10月18日(土) 受付13時より、開始13時30分
場所:江東区東大島文化センター 2F第一和室
講義テーマ:「古染付と祥瑞」
講師:新井崇之氏[中国陶磁史研究者・(仮称)町田市立国際工芸美術館学芸員]
参加費:3000円(学生1500円)
申込方法:事前予約制 問い合わせとも、Instagramの @kobijutsu_aikoukai へDMのこと(担当:古賀)
ライトハウスカナタ移転
現代アートギャラリー、ア・ライトハウス・カナタ(A Lighthouse called Kanata)が8月に西麻布から表参道へ移転しました。
10月16日(木)~11月1日(土)には「移転記念展「OPENING CEREMONY」」を開催します。
新住所:東京都渋谷区神宮前3―5―7 「表参道」駅 A2出口より徒歩6分
開廊:火曜~土曜、11時~18時 *祝祭日は休廊
電話:03―5411―2900
うつわ祥見KAMAKURA移転
うつわ文化を伝えるうつわ祥見のKAMAKURAギャラリーが移転しました。10月4日(土)~13日(祝)開催の「小野象平展」にてグランドオープンとなります。
新住所:神奈川県鎌倉市佐助1―18―20
開廊:12時~18時(年内は不定休)
電話:0467―23―1395