協会ニュース 『陶説』平成28年2月号より

▼日本陶磁協会設立70周年記念「第57回日本陶磁協会賞受賞作家展」を2月5日(金)から2月14日(日)まで銀座・和光本館6階の和光ホールにて開催します。約40余名の歴代受賞作家による優品と、「旨し酒 美(うま)しうつわ」をテーマとした作品を合わせ百数十点の展観となります。会期中、2月6日(土)午後2時から神農巌氏、14日(日)午後2時から隠岐隆一氏によるギャラリー・トークを開催いたします。

▼第29回やきもの文化講座
 「日本人が愛した宋磁の名品をめぐって」

今回のやきもの文化講座は、『陶説』編集委員でもある繭山龍泉堂の川島公之氏にお話していただきます。宋時代にスポットをあて、名品の何点かにまつわる来歴の話などを中心に、宋磁の魅力をわかりやすくスライドでご紹介していただき、そしてまた会場でも実物をご覧いただきます。少人数で行いますので、お早めにお申込ください。

日時 2月26日(金) 14時~15時30分
場所 日本医事新報社3階会議室(東京都千代田区神田駿河台2-9)
講師 川島公之氏(株式会社繭山龍泉堂 専務取締役)
定員 50名(先着順)
参加費 会員2,000円、一般2,500円

〔お申し込み方法〕電話にて日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124)までお申し込み下さい。追って振替用紙をお送りいたします。

▼「日本陶磁協会設立70周年記念茶会のご案内

本年は昭和21年1月に日本陶磁協会が設立されて、ちょうど70年目にあたります。これを記念して、5月20日(金)午前9時より午後3時まで(最終:午後2時入席)、東京美術倶楽部・茶室にて「日本陶磁協会設立70周記念茶会」を催すことになりました。また、今回は十五代樂吉左衛門様に記念講演をお願いいたしました。さらに、「茶陶名品展」ならびに日本陶磁協会賞受賞作家を中心とした「現代の茶碗展」を開催いたします。

日 時 5月20日(金) 9時~15時(受付14時まで)
会 場 東京美術倶楽部(東京都港区新橋6-19-15)
茶 席 
   濃茶席 席主・日本陶磁協会
   薄茶席 席主・伊勢彦信氏(イセ文化財団理事長)
   点心席 東京・吉兆
定 員 400名(先着順)
講 演
   講師 十五代樂吉左衛門
   時間 14時より
   定員 200名(要申込・先着順)
展 観 茶陶名品展
    現代の茶碗展
会 費 会員15,000円、一般25,000円

〔お申し込み方法〕 会員番号・お名前・ご住所・電話番号・同伴者人数および講演出席の有無をご記入の上、日本陶磁協会事務局まで葉書にてお申し込み下さい。折り返し振込用紙、および入場券をお送りいたします。正式な御案内状は一般の方も含めて2月中旬に発送いたしますが、先行して受付をいたします(宛先=公益社団法人 日本陶磁協会事務局 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9)。

▼福岡後援会・大会が3月12日(土)に福岡東洋陶磁美術館・茶室にて開催されます。当日は茶会と鑑賞会が催され、館蔵の長崎の名陶(平戸・長与・現川・亀山)が展示されます。また、日本陶磁協会の森孝一による講演会が午前10時と午後1時に行われます。お問合わせは福岡東洋陶磁美術館・有田(電話:092-861-0054)まで。

▼BANKOアーカイブデザインミュージアムがオープンしました。三重県四日市市の伝統工芸品・萬古焼を紹介する美術館で、11月27日に同市内に開設しました。同市在住の陶芸家・内田鋼一氏が企画、萬古工業会館2階を改装し、ショップとカフェも併設しています。住所:三重県四日市市京町2-13 電話・FAX 059-324-7956 開館時間:11時~18時、休館日:火・水、HP: www.banko-a-d-museum.com(57~59頁も参照)

▼「永樂家歴代と十七代永樂善五郎展 日本の美・京のみやび」が左記のとおり巡回します。本展は永樂家当主である十七代永樂善五郎氏の作陶五十年を記念し、永樂家歴代の代表作品約180点と当代約60点を総合的に紹介する初めての展覧会です。本展については『陶説』3月号にて特集記事を掲載します。なお、主催者の御好意により招待券をいただきましたので、『陶説』2月号とともに2枚ずつお送りしました。下記・4会場の共通券になっていますので、ぜひご観覧ください。

日本橋高島屋=3月2日(水)~3月14日(月)
横浜高島屋=3月16日(水)~3月28日(月)
京都高島屋=4月13日(水)~4月25日(月)
大阪高島屋=4月27日(水)~5月8日(日)

▼「現代の造形‐Life&Art – 生活を彩る陶─食の器─」展が東広島市立美術館(電話:082-428-5713)にて2月12日(金)~2月20日(日)に開催されます。同時代的な美術動向を紹介することを主眼に「現代の造形‐Life&Art‐」をテーマとして、人や生活と美術との関わりを目指した企画展で、第10回目となる本展では「陶」をテーマとして、とりわけ「食の器」に注目。食に強い関心を寄せて器を制作した浅野陽のほか、伊勢崎紳・井戸川豊・今田拓志・内田鋼一・太田公典・桑田卓郎・駒井正人・財満進・佐々木求・佐藤文子・仲岡信人・中屋公弥子・中屋新平・新里明士・西端正、波多野洋壯・濱本柱三・福間琇士・三上亮、計20名の作家の作品が出品されます(87頁も参照)。

▼「町家を彩るやきもの」展が下記の「生活を彩る陶」展の関連展示として同時開催(2月12日~3月20日)されます。会場および出品作家は下記のとおり。
 旧石井家住宅・市指定重要文化財=佐々木求、波多野洋壯
 旧木原家住宅・国指定重要文化財=中屋公弥子、中屋新平(87頁も参照)

▼「森陶岳─大窯展」が岡山シティミュージアム(電話:086-898-3000)にて2月2日(火)~2月24日(水)に開催されます。全長85メートル、幅6メートル、高さ3メートルの森陶岳大窯で、最高1200度まで上昇させ、107日間焚き続けた数千点の作品より、「五石甕」などの大甕や皿・花入など総数約50点が展示されます(81頁も参照)。

▼「市野雅彦・陶展 UTUWAうつろのかたち」展がパラミタミュージアム(電話:059-391-1088)にて2月18日(木)~2月28日(月)に開催されます。独特の線紋を生かした作品から、伝統の赤ドベの作品まで、氏の自由な心象造形が展観されます(86~87頁も参照)。また「萬古の名陶」が同時開催され、所蔵より50点を超える萬古の名品が展示されます。なお2月14日(日)までは「桑名・諸戸家コレクション 茶道具にみる日本の美」(前号91頁参照)展を開催しています。

▼「工藝を我らに 2016」展が資生堂アートハウス(電話:0537-23-6122)にて4月3日(日)まで開催しています。美術品として高殿に置かれている工藝品を生活に取り戻すための試みの第2回展で、十四代今泉今右衛門・内田鋼一・松島巌・小椋範彦・小西寧子の5氏による新作に、館蔵より田口善國・赤地友哉・鈴木治らの作品を取り混ぜながら構成展示しています(84頁も参照)。

▼「静寂閑雅─美の佇まい─」展が樂翠亭美術館(電話:076-439-2200)にて3月13日(日)まで開催しています。館蔵より陶芸作品を主として、土肌や絵筆の跡に季節の表情を魅せる作品を展示。出品作家:井上萬二・小山硬・隠﨑隆一・川瀬忍・近藤悠三・十四代酒井田柿右衛門・篠田桃紅・鈴木蔵・深見陶治・勝田喬平・藤本能道・松井康成・三浦小平二・十二代三輪休雪・八木明・十五代樂吉左衛門・若尾利貞・畠山耕治ほか。なお、展示室・蔵では「人間国宝 松井康成」展が同時開催しています。「練上嘨裂文大壺 さざれ石」をはじめ、花々が咲き誇る文様など松井康成を象徴する作品などを出品しています。

▼李秉昌博士記念公開講座「東アジア海域と高麗青磁II」が開催されます。昨年にひきつづき、高麓青磁の交易についての最新の研究成果が紹介されます。

日 時 3月5日(土)12時30分~17時
会 場 大阪弁護士会館 10階会議室
定 員 150名(当日先着順)
講 演 ・「13~14世紀の高麗・元帝国の交易と磁器問題」(李康漢氏)
    ・「中国北方地区発見の朝鮮半島産陶磁器」(王富強氏)
    ・「宋元時代における福建陶磁と東アジア」(徳留大輔氏)
    ・「済州島出土の陶磁器~高麗時代を中心に」(鄭銀珍)

▼「備前歴史フオーラム2015 モノの伝播とカタチ~備前焼の場合」が開催されます。今回は、(1)やきもののかたちはどう伝わるのか、(2)備前焼と近似したやきものを生産した産地の検討、について各専門家の講演・研究報告・討論・展示解説などが催されます。

日 時 3月13日(日)10時~16時40分
会 場 備前焼伝統産業会館3階(備前市伊部1657-7)
基調講演者 渡邉滋氏(山口県立大学)、中井淳史氏(兵庫県立大学大学院)。他報告者数名。
参加費 1,500円
申 込 備前歴史フォーラム・実行委員会事務局まで葉書またはFAXにて要申込(3月10日締切)。
 住所:〒705-0021 岡山県備前市西片上7
 電話:0869-64-1841 FAX:0869-64-4285

▼「第6回大美特別展」が大阪美術倶楽部(電話:06-6231-9626)にて2月26日(金)~28日(日)に開催されます。関西の美術業界をリードする有数の美術商68店舗それぞれが、名品から気軽に楽しむことのできる作品まで出品します。開催時間は午前10時~午後6時で最終日のみ午後5時まで。

▼「テーブルウェアフェスティバル2016~暮らしを彩る器展~」が東京ドーム(電話:03-5800-9999)にて2月8日(月)まで開催しています。「第24回テーブルウェア大賞~優しい食空間コンテスト~」のほか、特集企画「萩焼~伝統と革新の志~」など、多数のイベントが催されます。開催時間:午前10時~午後7時、料金2,100円(当日)、HP: https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/

▼「第34回京都府文化賞」の特別功労賞に、450年余りの歴史を受け継ぐ樂家当主・樂吉左衛門氏が受賞されました。特別功労賞は文化芸術活動において顕著な業績をあげ、文化の高揚に多大の功労があった方に授与され、他、奥田昌道氏・片岡仁左衛門氏・諸熊全治氏が選ばれました。

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