協会ニュース 『陶説』平成15年8月号より

▼かねてより支部設立の準備をすすめてきた福岡支部(支部長溝口虎彦氏)の支部発会式が、9月13日(土)福岡東洋陶磁美術館にて行われる。また当日は、大樋焼の十代大樋長左衛門氏による記念茶会も催される。茶会は午前10時から午後3時まで、福岡東洋陶磁美術館(福岡市城南区七隈8-7-42 電話092-861-0054)で開かれる。茶会と同時に、歴 代大樋焼展も開催の予定。茶会のお申し込みは8月末日までに同美術館へ。

▼尾道支部発足25周年を記念して9月18日(木)尾道の名門、西山旅館別館にて記念茶会 が催されます。茶席は薄茶席と煎茶席。講師は黒田和哉常任理事。詳しくは、「陶説」9月号にてご案内します。

▼平成15年度(第49回)日本陶磁協会新潟県支部会「展観と鑑賞茶会」が、9月20日・21日の両日、加賀田邸と北方文化博物館新潟分館で催されます。今画の展観テーマは「和物茶碗」。黒田和哉氏による展観解説も行われます。展観と鑑賞茶会の参加費は3,500円、展覧のみの場合は1,000円です。詳しくは、日本陶磁協会新潟県支部事務局 今井まで、電話025-247-5171。

▼富山支部創立50周年記念茶会が9月23日(火)午前10時より午後5時まで、富山美術 倶楽部2階大広間で開催されます。今回の展観は、支部創立50周年を記念して「名碗二〇撰」が展示されます。展観品についての解説は林屋晴三理事。詳しくは、富山美術倶楽部内・支部事務局(電話076-432-5081)までお問い合せ下さい。

▼「桃山陶に魅せられた七人の陶芸家展」が、8月30日から10月13日まで、滋賀県立陶 芸の森・陶芸館にて開催されます。9月14日(日)午後2時から「七人の交遊とその陶芸」について、日本陶磁協会主任研究員・森孝一の講演会が行われます。詳しくは、陶芸館 電話0748-83-0909までお問い合せ下さい。

▼新規支部会員
蜂谷美鶴穂(山形県支部)、前田正博(湘南支部)、荒木けい子、阿部成善、鶴田和、関淑子、谷口佐和子(以上、福岡支部)

▼「茶陶の名匠 金重素山展」が8月5日(火)から9月7日(日)まで岡山県立美術館にて開 催される。なお8月9日(土)午後2時より、上西節雄氏による基調講演「金重素山一黒子か ら重鎮ヘ一」と上西節雄・金重・金重有邦・江見肇(司会)による座談会「金重素山を語る(仮称)」が行われる。詳しくは、岡山市天神町8-48 電話086-225-4800までお問い合せ下さい。

▼文化審議会(高階秀爾会長)は6月20日、組踊音楽太鼓の島袋光史さん(82)や歌舞伎立 ち役の尾上菊五郎さん(60)ら10人を重要無形文化財保持者に認定するよう遠山文部科学相に答申した。今回、[工芸技術の部]では、無名異焼の五代伊藤赤水(61)、献上博多織の小川規三郎(66)、木工芸の村山明(59)、竹工芸の五世早川尚古斎(71)が認定された。
伊藤赤水氏は本名・伊藤窯一、日本工芸会正会員。1986年度日本陶磁協会賞受賞。新 潟県相川町在住。

▼山形県尾花沢市銀山温泉で、東北では珍らしい磁器窯「上の畑焼」を150年ぶりに復興させた陶芸家・伊藤瓢堂さん、夫人の千華さんの二人展が、新宿の柿博ギャラリーで7月16日から24日まで開催された。上の畑焼は江戸末期、天保時代に創製された窯で、その窯で焼成された染付磁器を現代に復活させたのが伊藤瓢堂さんである。 さらに瓢堂さんは、平成13年から三年間、水戸藩第九代藩主徳川斉昭が地域の産業振興のため奨励した水府村の「町田焼」の研究を行うため、水府村に通いその作品の歴史や窯跡から窯道具や陶片などを採集し、その再現にも挑戦しておられる。

▼第33回全陶展(会長高間真)は、後援東京都、現代文化協会のもとに上野・東京都美術館で6月30日より7月6日まで開催され、次いで、倉敷市立美術館で7月15日より21日まで開催された。主な受賞作家は、景山宏一、金陶展大賞に中尾厚子の各氏が受賞した。

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