神農巌氏が重要無形文化財「青磁」保持者に認定
平成26(2014)年度日本陶磁協会賞受賞者である神農巌氏(滋賀県大津市)が、重要無形文化財「青磁」保持者(人間国宝)に認定されました。
伝統的な青磁の技法を踏まえつつ、自ら考案・命名した「堆磁(ついじ)」技法により青磁の表現に新たな可能性を拓いたとして評価されています。
琉球屋根瓦が選定保存技術に認定
このほど「屋根瓦製作(琉球瓦)」が選定保存技術となり、その保持者として八幡昇氏(沖縄県島尻郡与那原町)が認定されました。
琉球瓦製作は、琉球文化圏に伝わる瓦葺(かわらぶき)屋根に用いる瓦を手作業でつくる技術です。沖縄では瓦葺の建物が急速に減少しており、また機械化の影響もあって手作業で瓦を作る技術は途絶えかけていることから、保存の措置を図る必要があると認められました。
縄文時代の草創期土器が出土した遺跡が特別史跡に認定
長崎県佐世保市にある「福井洞窟」が国の特別史跡に認定されました。
この洞窟では縄文時代草創期土器と細石刃(さいせきじん)石器群といった、異なる種類の遺物が同時に出土しています。後期旧石器時代から縄文時代への移行を連続的に示す洞窟遺跡として、土器の出現過程が初めて明らかにされたこと、環境変動と連動した遺跡の形成過程が明らかにされたことなどの学術的価値が評価され、今回の認定にいたりました。
第18回パラミタ陶芸大賞決定
「時代を代表する作家」を来館者の投票によって選ぶ「パラミタ陶芸大賞」が、7月21日にパラミタミュージアム(三重県菰野町)で発表されました。有効投票総数3855票のうち最多の941票を獲得して大賞を受賞したのは、萩(山口県)の岡田泰氏でした。
第33回工芸美術日工会展
本展の入賞作品が決まりました。陶芸関係は以下のとおりです。
文部科学大臣賞
「悠久」安藤工(岐阜)
東京都知事賞
「古代幻想」四宮未紗子(千葉)
日工会会員大賞
「黒瓷 進層」森田高正(埼玉)
日工会会員賞
「水・碧・遊」上田順康(奈良)
「The Earth」柿沼一郎(栃木)
「想」羽鳥律子(新潟)
日工会賞
「熟思黙想」高梨隆太(千葉)
(敬称略)
第46回日本新工芸展
本展の入賞作品が決まりました。陶芸関係は以下のとおりです。
京都府知事賞
「朝ぼらけ」水野教雄(愛知)
NHK会長賞
「光差す」野中彩(石川)
彫刻の森美術館賞
「集落」志津啓子(東京)
彫刻の森美術館奨励賞
「春のおとずれ~新緑」斉藤いね子(神奈川)
日本新工芸会員賞
「共生―あいあい―」高森絢子(石川)
日本新工芸会友賞
「春の喜び5」川瀬正二(岐阜)
日本新工芸賞
「夕日の海」内田義信(長崎)
「青山彩彩」原田隆子(兵庫)
(敬称略)
「工+藝」KO+GEI 2024 Tokyo Art Club受賞作品決定
5月に開催された東京美術倶楽部の「工+藝」KO+GEI 2024 Tokyo Art Clubの受賞作品が発表されました。審査結果は以下の通りです。
<審査員特別賞>
秋元雄史賞
「光器」新里明士
菊池寛実記念 菊池智美術館賞
「彩土器」五味謙二
中田英寿賞
「黒陶untitled」内田鋼一
山下裕二賞
「吸水」福田亨
東京美術倶楽部大賞
「夜光貝丸文振々形小箱」山村慎哉
東京美術倶楽部優秀賞
「azure」小野川直樹
「吸水」福田亨
(敬称略)
ちゃわんやのはなし─四百年の旅人─上映スケジュール
『陶説』5月号に監督インタビューを掲載した映画「ちゃわんやのはなし─四百年の旅人─」の上映スケジュール最新情報です。
佐賀・THEATER ENYA 8月2日(金)~8日(木)
福岡・KBCシネマ 9月6日(金)~
兵庫・宝塚シネ・ピピア 9月13日(金)~19日(木)
愛知・ナゴヤキネマ・ノイ 7月27日(土)~
長野・上田映劇 9月7日(土)~
神奈川・横浜シネマリン 8月17日(土)~
山形・鶴岡まちなかキネマ 今秋上映予定
最新情報は、こちらをご覧ください。
訃報 三島喜美代氏
令和3(2021)年度日本陶磁協会賞金賞を受賞した作家、三島喜美代氏が6月19日に逝去されました。享年91歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
訃報 神通豊氏
神通静玩堂取締役会長の神通豊氏が6月22日に逝去されました。享年92歳でした。富山美術倶楽部社長ほか、当協会では長年理事として活動をご支援いただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
訃報 長谷部楽爾氏
陶磁研究者の長谷部楽爾氏が6月27日に逝去されました。享年96歳でした。東洋陶磁学会常任委員長、出光美術館理事、石洞美術館館長、常盤山文庫中国陶磁研究会代表ほか、当協会では長年理事ならびに顧問として活動をご支援いただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。